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2025PGAツアー ザ・セントリー
1.試合日程、会場
〇日程 2025年1月2日~5日
〇会場 プランテーションコースatカパルア (ハワイ州マウイ島)
〇全長 7596Y(Par73)
2.最終成績
優勝 松山英樹 -35
(今季初優勝、ツアー通算11勝目)
2 コリン・モリカワ -32
3 イム・ソンジェ -29
4 ジョナサン・ベガス -25
T5 ルドビグ・オーベリ -24
T5 コーリー・コナーズ -24
T5 トーマス・デトリー -24
3.ハワイからの”お年玉”が日本のゴルフファンに届いた開幕戦、松山英樹が今季初優勝
パターの変更がこうもはまるとは、本人も思いもしなかったでしょう。
2025年PGAツアー開幕戦でありシグネチャーイベント第1戦のザ・セントリー、初日から好スコアを並べ3日目1打差の首位に立った松山英樹が、最終日1イーグル7バーディー1ボギーの8アンダー65で回り、トータル35アンダーで今季ツアー初優勝一番乗り、ツアー通算11勝目を挙げました。
・ホールアウトイーグルで勢いづいた序盤、2度のボギーもバウンスバックで帳消しに
オフに充実した練習ができたままハワイに乗り込んできた松山。
3日間でボギー1つだけという、ショットとパットがかみ合い生涯でも1度あるかどうかの絶好調な状況でした。
後続に1打差をつけた最終日、序盤の3H(Par4)で107Yのセカンドショットが直接カップインするイーグルで波に乗りました。
7H(Par4)で本大会2個目のボギーを出すも、続く8H(Par3)でバーディーを奪いバウンスバック。
初日の13H(Par4)で3パットのボギーを14H(Par4)でバーディーを奪う、2度のボギーをともに帳消しにするという好循環も優勝の要因となりました。
・大会記録更新の35アンダー、そしてハワイでも2勝目
これまでのPGAツアー最多アンダーパーは、3年前の本大会に優勝したキャメロン・スミスの34アンダー。
最終ホール(18H・Par5)のバーディーで記録を更新し、2025年の活躍を期待させてくれる内容となりました。
3年前ラッセル・ヘンリーとの5打差を追いつき、プレーオフでイーグルを奪って優勝したソニーオープンに次ぐハワイ2勝目です。
・シェフラーを追いかける一番手になれるか?
昨年カナダで行われたプレジデンツカップ、大会は米国の10連覇で終了するも、最終日のシングルス戦で松山とスコッティ・シェフラーが対決。
松山が1UPでシェフラーを破り、インターナショナルチームのハイライトとなりました。
今大会シェフラーは手を負傷したこともあり欠場、最強のライバルがいない中誰が開幕戦を制するか話題となった中での優勝は、何も変えがたいものがあるでしょう。
そしてシグネチャーイベントで複数回優勝も、シェフラーに次ぐ2人目となりました。
これで最新の世界ランクも、オーベリを抜いて5位まで上昇することが決定。更なる進化を遂げてシェフラー追撃一番手の座を狙います。
#OWGR update after week #1
— Nosferatu (@VC606) January 6, 2025
1Scottie
2Xander
3Rory
4Collin
5Hideki🏆
6Ludvig
7Clark
8Viktor
9Tommy
10Bryson
11Cantlay
12Keegan
13Sahith
14Bob
15BillyHo
16Hatton
17Henley
1818Im
19Scott
20Burns
21JT
28McNealy
33Conners
34CamYoung
44Pendrith
48CamDavis
57Detry
59Vegas
61Hoge
86HH
・後進にはまだ負けない
今週は3年前に勝ったソニーオープン、この試合からフルフィールドになりいろんなルートでツアーカードを手にした選手たちが集います。
昨年は久常涼だけだったツアー仲間も今年から、DPワールドツアー経由の星野陸也、コンフェリーツアー経由の大西魁斗、そしてQスクールファイナルから勝ち上がった金谷拓実という、日本人選手5人体制です。
そこにスポットで平田憲聖、杉浦悠太、そして16歳のアマチュア・松山茉生が加わり8選手が出場します。
偉大なる先輩に一日でも早く追いつきたいと後進たちは思っていますが、まだまだやるべきことがたくさんあるので、後進に道を譲るのはまだまだ先になるのかもしれません。
ただ後進の活躍には、素直に祝福してくれるはずです。
4.これまで7位以下を経験したことのない好相性の大会だが優勝は今年もお預け、コリン・モリカワ
祖父がマウイ島出身でゆかりがあり、一昨年の大火事では被害を受けいち早く支援活動に乗り出したコリン・モリカワ。
本大会にかける思いは人一倍で、これまで出場した中で最低でも7位という好相性な開幕戦です。
今年も御多分に漏れず3日間スコアを順調に伸ばし、松山を1打差で追いかける最終日となりました。
3Hで松山がイーグルを奪うもモリカワはバーディーを奪い必死に喰い下がりますが、ほとんどの選手がバーディーを奪う平均スコアが一番低い5H(Par5)でモリカワがバーディーを奪えなかったのが一つの分岐点に。
逆にバーディーを奪った松山とは3打差になりました。
その後もこの3打差を追いかけたものの、結局詰めることはできずに7バーディー1ボギーの6アンダー67で回り、トータル32アンダーの2位。
またも優勝はお預けとなりました。
スタッツは平均以上のものを持っているので、後は取りこぼしをどうなくしていくかが課題でしょうか。
一昨年のZOZOチャンピオンシップ以来優勝がないモリカワ、ツアーには必要な選手です。