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【反省】コンサル会社の口車に乗っちゃダメだった
いやーやっちまったな。
やっちまったっていうよりいい勉強になったなとも捉えているが。
端的に何があったかっていうと、やっぱりコンサル会社の口車に乗っちゃだめだったわって話。
話は2022年の年末にさかのぼる。
当時、家業に戻ったばかりの自分は、自分の頭ではやるべきことを整理できていたものの、以下の2点で頭を悩ませていた。
①自分の頭の中のざっくりとした構想をどう具体的にシミュレーション、実行していくか
②どう関係者(家族)を説得するか
この2点と向き合う中で、自分だけでジタバタするのは悪手だという結論に達し、紹介を受けたコンサル会社に協力をお願いすることにした。
上記の①の要素はコンサル会社のお手のものだし、②に関しても、家族間で自分だけが説明をするのはもう限界だったので、「コンサル会社にも協力してもらい検討をしたうえでこれがよいという結論になった」と言えるだけで話は格段に進めやすくなるだろうという算段であった。
実際、コンサル会社に入ってもらって、①と②の問題を解消でき、事業承継は将来に向けてかなり整えることができた。
やってしまったのは、提案に乗って持株会社を作ってしまったことだった。
いや、正確には持株会社を作ることも自分の希望だったので、それ自体は本当は問題ではない。
問題は、そのためにかかるコスト(=コンサル会社にとっての報酬)だ。
コンサル会社の提示額は、持株会社設立支援だけで数百万円だった。
当然、それは簡単に出せる費用ではないし、本当にただ持株会社を作ることだけを自分でやろうとすればそんな費用がかかるはずもないので、すぐすぐそれでいきましょうとはならなかった。
それでも先方の継続的なサポートを受けたいという自分の要望があったことと、先方からの「大きな金額は初期費用しかからない」という説明により、コンサル費用を払ったうえで、会社設立の業務とその後の会社の税務顧問を任せることを決断した。
経営者は皆そうだと思うが、定期的にかかる費用と、一時的な払いきりの費用というのは完全に別で考えるものだ。
本費用については後者であったし、それ以降は月々の顧問料と決算申告の費用程度しかかからないという想定があったので、初期費用として多額の費用がかかることを容認した。
しかし、想定と違ったのはここからだ。
いざ会社を設立すると、先方からのコンタクトや情報交換の機会はめっきりなくなった。
これでは月額顧問料とは何に払っているのか全く分からない。
定期的な打合せがなくても、都度都度トピックごとに確認等があればいいのだが、それらも一切なく、こちらから聴いたら初めて回答が返ってくる始末。
ああ、先方が言ってた「長いお付き合い」という言葉は、「大きい金額を受け取ったからにはしっかりこれからもサポートしていきますよ」という意味ではなく、「月額の顧問契約さえもらえればあとは基本的には放置で、おたくから金だけ入ってくる体制を作りまーす」という意味だったんだなと受け取った。
それでも、あくまでコミュニケーション、それも対面で話ができる機会が発生しない限りは、正確な先方の理解はできないので、打合せがあったタイミングで、先方に対する最終的な判断をしようと考えていた。
例えば、こちらの感覚としては税務顧問料を払うだけで何も仕事はしてもらっていないという感覚であったとしても、大きい業務が発生した際に、税務顧問料が発生している分、これは無償でやりますということもあり得るかもしれない。
そうなった場合には、月単位で考えたら顧問料の払い損だが、トータルの年間で考えたらそれを払ってまでお願いしていてよかったよねという結論になる。
さて、実際、この契約は吉と出たのか、凶と出たのか。
税務顧問契約をしてから半年以上経ち、初めて実施された打合せが先日あった。
結論は、凶だった。
久々の打ち合わせで、先方が作ってきた提案資料に数十万、株周りの業務に数十万で計百万以上かかるとのこと。
おいおい、では設立支援にかかった数百万は何だ、これまで特に何も労力を使ってもらっていない中で、払い続けた月額顧問料は何だ。
結局、月額顧問料なんて向こうからすればちょろいサブスク商売じゃないか。
それに加えて、作業が発生したら都度都度報酬をもらいますということなら、定期的に支払うコストがあるのはおかしいだろう。
例えば、自分が今月額定額払いで関わっている事業者は、士業であれ、法人であれ、やはり月額でもらっている分、付随する業務はその顧問料の範囲でやりますという対応だ。(顧問料で対応しきれない量や質の作業の場合のみ追加請求である)
顧問料だけ払い、労力は何もかけてもらっていないのに、やっと来たと思ったら見積は百万以上?
もうさすがに愛想を尽かした。
結局、これが先方のビジネスモデルだったのだ。
当社のような中小企業に、持株会社を作る提案をし、実際作ったらそこでまずは多額の報酬をもらい、プラスで税務顧問となり、それ以降は月々の顧問料に加え、作業が発生したら、その度にコンサルティング料という名目でまた多額の請求が来る。
こんな金額を毎回払っていたら、結局、持株会社を作ることで一番利益を受けるのは間違いなく当社ではなく、コンサル会社だ。
これでは誰のために何をやっているのか、もはや分からない。
結論、一時的な費用だと思って、会社設立支援の契約をした自分がバカだった。
先方からすれば、そこで終わりではなくそれからがチューチューの始まりだったのだ。
先方に、仁義だの、ウィンウィンの関係だの、期待した俺がバカだったな。甘かったな。
チューチュー構造に気づいたのが、契約してまだそれほど年月が経っていない今でよかった。
こちらのアクションとしては、支払額を減額し、相場並みの金額で契約継続するか、それに応じなければ契約終了か、その二択しかない。
その話をこれからしていくことになる。
ワクワクすっぜ。
また一つ経営者として大事な勉強をさせていただきました。
感謝。