「わたしの物語」

映画『わたしの物語』公式サイト 6月22日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー‼
http://www.pan-dora.co.jp/watashi/

またまた
色々と投げかけてくれる作品です。

極めてまれな障がいを持つ女性が
撮影期間4年にわたり自ら撮影・監督したセルフ・ポートレイト・ドキュメンタリー。

主人公で監督のエラ・グレンディニングは
股関節がなく、大腿骨が短いという極めて稀な障がいのあるイギリス人女性。
障がい者差別が未だに根強く残るこの社会で、同じ障がいのある人をSNSで探し、
自分を更に愛するには何が必要と自分らしい生き方を模索する自らの姿を記録した作品。

柱は
治療をすれば障がいは改善されるだから「障がいを治す」とすることに対して
実はその意識の底辺には「障がいは害である」という「障がい者差別(エイブリズム)」の実在。
そして彼女は障がいがあっても「そのままでいい」という力強いメッセージを発信する。
自身の出産や母親、友人などの状況が彼女を取りまき、これまた考えさせられるドキュメンタリーだ。


【資料から】
〈障害者差別(エイブリズム)〉
エイブリズム(Ableism)/非障害者優先主義/健常者優先主義/能力主義
能力のある人が優れているという考えに基づいた、障害者に対する差別と社会的偏見を意味する。
辞書には「障害(=他の人がすることが難しくなるような病気、怪我、状態)を持っていることを理由に
不当な扱いを受けること(出典元:Cambridge Dictionary)」と記載されている。
日本語では「非障害者優先主義」「健常者優先主義」、「能力主義」とも訳される。
エイブリズムの根底には、障害者は「治す」必要があるという前提があり、
障害によって人を定義する考え方がある。
エイブリズムは、人種差別や性差別と同様に、ある集団全体を「劣ったもの」として分類し、
障害を持つ人々に対するステレオタイプや誤解、一般化などを含む。

2023年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門正式出品
2023年クラクフ映画祭最優秀ソーシャル・イシュー映画賞
2023年ミルウォーキー映画祭審査員特別賞他
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023上映作品(映画祭上映時邦題『あなたを探し求めて』)

2024年6月22日 公開

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ここで提示されている問題とは
「答えの無い問題」
ともいえる。
直接関係ないが僕の好きなTV番組で
NHKのEテレの「ニュー試」というのがある。
世界の一流の大学の入試をユニークに紹介する番組。
取り上げられる大学が求めているのは
グローバルでイノベーティブな人材

専門性のある人材
という大きく二種類に分けられるようだ。
特に前者である、例えばハーバードやMIT、シカゴ大などが求めている能力とは
まさに「答えの無い問題に対する解決能力や姿勢」が求められている。
今回の題材もそうした一環ではないかと、ふと思いました。
ニュー試 - NHK
https://www.nhk.jp/p/newshi/ts/3MWXJL2V4J/

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