「リアリティ/REALITY」
https://transformer.co.jp/m/reality/index.html
心理スリラー、
2017年
第二のスノーデンと呼ばれた女性リアリティ・ウィナーが
国家反逆罪で捕らえられた実話。
2016年トランプが誕生したアメリカ大統領選、
その勝利にはロシアのハッカーによる介入があったという報告書を
当時関係機関に勤めていたリアリティがメディアにリークし<第2のスノーデン>として世界を驚愕された事件。
本作のポイントはその事実をなぞるドキュメンタリー的な映画ではない。
捜査当初の82分の長さの調査録音を再現させ
それに沿ってというか、まさにそれを軸に映像をフィティングさせ完成させたところだ。
その展開はまさにFBI捜査官、容疑者を巡る「心理スリラー」として成立している。
監督・脚本の
ティナ・サッターは
演劇・映画の脚本家・演出家であり数多くの短編作品や映像作品を米国内外で上演・上映し
本作『リアリティ/REALITY』が長編映画のデビュー。
主演の
シドニー・スウィーニー(リアリティ・ウィナー)は
1997年12月12日ワシントン州生まれ。
2019年にはクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演。同年、HBOとA24がタッグを組み全米で話題となったドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のメインキャストに抜擢され、リミテッドシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」(21)と2作品でエミー賞の助演女優賞にノミネートされた
若手最注目の俳優。
場面展開はほぼ無く、
1室内で繰り広げられる捜査官とのやり取りだけ。
主役のリアリティが82分というわずかな時間の中でその容疑を未から実に変容させていく様は見事。
本年度、極楽試写会 主演女優賞ノミネート
(年末公開を控えて力作が多く、各部門ノミネート作が目目白押しです)
2023年11月18日 公開