「ぼくが生きてる、ふたつの世界」
https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
コーダ(CODA)には全く違う2つの意味がある。
聴覚に障害のある両親を持つ
聞こえる子供(コーダ:CODAと呼ぶ)が主人公。
聞こえる世界と、聞こえない世界(手話の世界)
その両方で生きる
原作者、五十嵐大自身の物語。
両親から受ける温かさと、それに寄り添い想う世界が
観る私たちの心を幸せな気持ちに満たしてくれる、です。
時には反抗する時期も、
地元、宮城の親元を離れた
五十嵐大は東京へ。
その姿は
ドラマティクでもなく
どちらかというとアウトロー的にとつとつと生きる。
東京でも手話の世界に接することで思いをはせた故郷は、
母、そして家族の愛が満ちていたんだと気が付く。
こうした大の姿を主演の「吉沢亮」
母役は実際に耳に障害がある「忍足亜希子」
が好演する。
特に祖父役の「でんでん」がさすが、
ともするとモノトーンになりがちな(実際に無音の場面が多いし)場に
キラッとした色を加えてくれている。
コーダ(CODA)には全く違う2つの意味がある。
聴覚に障害を持つ親の元に生まれた聞こえる子どものことをコーダと呼び
・・・CODA, Children of Deaf Adults からきている・・・
そして日本にはそうした子供が2万人以上いることも
本作知った。
もう一つは良く知られた音楽用語。
クラッシック曲のラストに
主題部とは違う形でつくられる部分。
因みにこちらの語源はラテン語のcauda「尾」を意味する語に由来するそうだ。
そして
すぐに思いつく映画で
「コーダ あいのうた」
コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価 - 映画.com
https://eiga.com/movie/96041/review/
2022年・第94回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞の3部門を受賞
を受賞したこの作品は
見事にこの2種類のコーダ(CODA)を作品に込めた名作だった。
本作「ぼくが生きてる、ふたつの世界」と「コーダ あいのうた」
共に配給は「GAGA」。
2024年9月20日 公開