「すべてうまくいきますように」

明けましておめでとうございます。

新年第一弾に
こんな良い作品を紹介できるのは
今年は更に極楽度UPに期待。

「すべてうまくいきますように」
映画『すべてうまくいきますように』公式サイト (ewf-movie.jp)
https://ewf-movie.jp/

舞台は現在のフランス・パリ
安楽死を主題にし、深く考えさせられる作品。

あのソフィー・マルソー演じる娘と
年老いて脳梗塞で倒れた父。
その父親が安楽死を望み、
その対応と選択に戸惑う家族たちとの葛藤
そして最終的な判断は、、、。

重いテーマに
アート、ユダヤ、LGBTといった要素が絡み合い
作品に厚みを出している。
それを
巧みなストーリー展開により
一辺倒ではないものとし
見る側を前のめりにしてしまう、監督・脚本のフランソワ・オゾンの技が光る。
55歳にしてすでに3大映画祭の常連という実力だろう。
そして
演技面では
ソフィー・マルソー が味を醸し出す役者になったなと思わせたのは
自身も他作で監督までこなす証でもあり、高く評価されるだろう。
役者に限らず人はどのように歳を重ねてきたかが表情に現れるもので
良い時間を過ごしてきた人には若い時とは違う別の美しさを感じると常に思っている。
彼女にその域を感じなかったのが少し残念でこれからにさらに期待する。
そして特に
父親役のアンドレ・デュソリエの演技は唸るぐらいの名演だといえる。
彼が作品内で言う「生きるのと延命は違う」という言葉が刺さった。。。


2023年2月3日 公開

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