「ハイパーボリア人」

『ハイパーボリア人』公式サイト | 2/8 (土)ロードショー
https://www.zaziefilms.com/loshiperboreos/

何じゃこれは!?
いったいなんなんだ!?
まずはこの言葉しか出てこない。
しかし、なんだこれは!?すごい。
でもこれは、すごい。
いやこれは、とんでもなく凄い。
これ以下でもなくこれ以上でもなく。

評は以上です。
では何の説明にもなってない・・・が

早くも
極楽映画大賞・なんじゃこれ部門ノミネート。

ストーリは(仮にストーリーと言えるものがあったとしてだが)
女優で臨床心理学者のアントーニア(アント)に幻聴に悩まされているというゲーム好きの患者が診察にくる。
映画監督レオン&コシーニャはその幻聴の話を知り、それは実在したチリの外交官・詩人でヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉だと気づく。
そして
アントを主演にしたセラーノの人生を振り返る映画の撮影を始めるが
それがいつしか謎の世界に入り込んでしまい
チリの政治家ハイメ・グスマンから、チリの国家を脅威をもたらすことが記録された映画フィルムを探すよう命じられる。
(この説明では何が何だかわからんでしょ!でもこうなんだから)

監督は
チリの監督コンビ、クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ
コマ撮り、マペット、映像投射、実写など
ありとあらゆる手法がコンフュージョンにてんこ盛り。
でも、それが後々考えてみるとすごい計算されていることにも気づくかと。
第一作の
「オオカミの家」で世界的に注目を集めた。
去年この場でも紹介した。
「『オオカミの家』 併映『骨』」|極楽試写会/コラムンの犬
https://note.com/atoss_cinema/n/n4864bb2fefa5
その時の感想も「なんじゃこりゃ?」しかなかったが
長編第2作となる本作は
この「なんじゃこりゃ!?」はただものではない、と確信した。

実名で登場する
主演のアントーニア・ギーセン
監督のレオン&コシーニャにいたっては何と!マペットで。
・・・そう気が付いたのだが
前作「オオカミの家」の宣伝動画にインタビュー出演しているこの監督の後ろにはこのマペットが登場している!(かなりマニアック)

ナチ、ヒトラーの取り上げ方
そしてチリ政治のダークな部分に対する
レオン&コシーニャ監督の姿勢が
前作に続き見事に表れているともいえる。
そして同時上映の短編
2023年製作の短編「名前のノート」は
ピノチェト政権下で行方の分からなくなった若者の名前をつづる。


「ハイパーボリア」とは
ウィキによると神話に出てくる大陸のようだが
本編には何の関係も無いようだ(たぶん)
ハイパーボリア (クトゥルフ神話) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%82%A2_(%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%95%E7%A5%9E%E8%A9%B1)


2025年2月8日 公開

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