「掘る女 縄文人の落とし物」
内容はタイトルでわかるように
縄文土器の発掘作業に携わる女性を取り上げたドキュメンタリー。
過剰に装飾するでもない、することもない
いたって地味な題材なんだが
取り上げる素材(人物)とその深堀の仕方に
監督の力量が表れている。
と、それもそのはず、
監督の松本貴子
85年スタートのあのファッション番組「ファッション通信」の立ち上げ、
ドキュメンタリーのジャンルではTV番組「情熱大陸」でディレクターを、映画では15年に「氷の花火 山口小夜子」と
その実力は申し分ない。
そして
音楽は「栗コーダーカルテット」と「渋さ知らズ」の川口義之、
ナレーションが「銀河鉄道999」のメーテル役やオードリーヘップバーンの吹き替えでおなじみの池田昌子
というラインアップとくれば!
が、肩に力が入ることなく
発掘の世界に引き込まれてっしまう自分がいた。
個人的には
つい先日、ちょうど土偶に関係した本を読んだばかりで
https://www.amazon.co.jp/gp/product/479497261X/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
ここにも取り上げられていた土偶界のスターともいえる皆さんご存じの
国宝:「合掌土偶」
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/zekawajomonkan/1/2753.html
を発掘した作業員の女性その本人が出てきてさらに引き込まれてしまった。
そしてそして
本編に登場する彼女たち(掘っている女性たち)の皆が
本当にこの作業、仕事が好きで好きで、しかも本当に楽しそうで!
その姿が印象に残った。
論語の
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
に思いが行った。
7月下旬公開