「鯨のレストラン」

映画「鯨のレストラン」公式サイト
https://www.whalerestaurant.jp/

議論が必要なんだろう。

うーーーむ、
どう紹介したらよいのか迷った。
本作は
捕鯨、特に鯨を食すということ
これを肯定的な立場で描いたドキュメンタリーといえる。
僕自身、鯨を食するという事にはとりたてて反対でもないし
だからといって「どんどん食べましょう」という立場でもない。
時には食べるし、小学校の給食の時に出た鯨の竜田揚げには郷愁すら感じる
(多くの同世代の人がそうであるように)。

欧米を中心とした
それこそ目くじら立てた捕鯨反対やイルカを救え!騒ぎには
本能的に拒絶感もある。
ただ、それは、捕鯨に大賛成だからということではなく
なんだか???一体そこに何があるんだろう?何かあるんだろう・・・
というなんだかよくわからない違和感を感じるからなんだ。

取り立てて捕鯨賛成と声を上げるのでもなく
捕鯨反対の動きに違和感を感じる
・・・多くの人(日本人)がそうであるような・・・
僕なのです。

本作では
感情的な反対ではなく
科学的な根拠で正当性を示している。
この点は見るに値するし
逆に
捕鯨反対派の人たちにこの点においての反論を聞いてみたい。
(多分あると思う)。

話は変わる:
最近出版されてすぐに版を重ね、話題になっている書籍がある。
「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」
検証 ナチスは「良いこと」もしたのか? (岩波ブックレット 1080) | 小野寺 拓也, 田野 大輔 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/%E6%A4%9C%E8%A8%BC-%E3%83%8A%E3%83%81%E3%82%B9%E3%81%AF%E3%80%8C%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%8D%E3%82%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-1080-%E5%B0%8F%E9%87%8E%E5%AF%BA/dp/4002710807

タイトルの通りあの時代、はたしてナチスがしたことは悪い事ばかりだったのだろうか?
第一次大戦で疲弊したドイツの経済を立て直した、アウトバーンを整備した、手厚い家庭支援をした等々
本書は各点を掘り進めている。
その実、判断は読んだ人たちそれぞれに委ねられると思うのでここでは記さないが
ともかく、見る側、どちらから見るのか、立場によってその判断や価値観は異なるということ。
ただ、この書評の一つにそうした異なった立場の人であっても
「議論すること」の必要性を説いていた。


本作に話を戻す:
ということで
本作に対する僕の紹介は
「うーーーむ、議論することじゃないかな」
ということです。
何だか割り切れない文章で申し訳ないです。

2023年9月2日  公開

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