「Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり」
色々と映画はみてきたが、マレーシアの映画は初めて。
舞台は首都クアラルンプールのスラム地区プドゥ(富都)、
主役の二人は身分証明書(ID)さえ持たない孤児。
この過酷な環境の中で2人は血のつながりはないが兄弟として
助け合って育った。
IDがないとまともな仕事にも就くことができない。
しかも兄はろうあ者。
それでも兄は実直に市場で日雇い労働者として日々の糧を得、
対して弟は裏社会に手を染めて危ない状況に。
そんなおり、弟の実父の所在が判明し、IDが発行できる可能性でてきたが
思わぬ展開で2人に激震がはしる。。。
マレーシアが現実に抱える問題と
私たち(日本人)には想像もできない過酷な環境の存在
それに反比例するかのような確かな兄弟愛を描いている。
劇中でキーとなるある事件
その場面で僕は(?)と疑問を感じたが
それはラストで見事にクリアされたところが
作品のつくり、計算の良さがあるといえる。
「マレーシアの映画」と書いた。
正確には
マレーシアを舞台にしたマレーシアと台湾の共作。
そして兄役のウー・カンレンは台湾のトップスター
演技の妙がさえる。
そして本作で2023年の
「金馬奨」で見事に最優秀主演男優賞を受賞している。
で、「金馬奨」って何?と思われる方も多いと思う。
台湾の映画賞とのことで詳しくは下記をご覧いただきたい。
金馬奨 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%A6%AC%E5%A5%A8
2025年1月31日 公開