「アーネストに恋して」

映画『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』公式サイト - 松竹ブロードウェイシネマ
https://broadwaycinema.jp/eslovesme

オフブロードウェイ ミュージカルの実力を魅た。

先に自分の事。
僕はもともとミュージカルが大好きだっ「た」。
親の影響で幼少のころハリウッド映画で
「サウンド・オブ・ミュージック」 「マイ・フェア・レディ」等々
多くの本場のミュージカルに埋もれて
それに魅了されていた。

しかし
ここ数年、距離を置いていた。
なぜか?

それは自分のミュージカルに対するアイデンティティーからきているんだろうか。
・・・ここからは、ちょっと嫌な奴に思われるかもしれないが・・・
前述のように子供のころからの思いから
今から45年前の大学生の時、
その影響でいつかは本場、ニューヨークの舞台を!と。
そして
その望みがかない
当所でのミュージカル
エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディ」
すでに大ヒットしていた「キャッツ」を体験
このすばらしさに打ちのめされた。
ブルーマンだって1991年の初舞台間もないオフ・ブロードウェイで
観劇し、感激。
いずれにせよ日本に来るのはそこから10年近く後で、
数年たってから後追いで来るブームに(何でかね?)
と高飛車な感想で迎えていた。
ということで何が言いたいのかと言うと
ことミュージカルに関して僕は一方ならぬ思いと先見の自負がある(と勝手に思っていた、嫌な奴ですね)
そんな目から見たら・・・
世界が身近になった今、時間をおかずに日本語化したミュージカルが上演される昨今、、、、。

もちろん、当地では間断なく名作は生まれていたのだろうが
こういった僕としては今回
久しぶりに本場のミュージカルに触れた。
そして、素晴らしかった。
本作はNYのオフ・ブロードウェイで最優秀ミュージカル賞を受賞しているステージを
ライブ収録に近い形で完成させている。
見ながら「これが本場のミュージカルなんだよ、本当の実力があってこそこういうステージが作られるんだよ」
と、首が痛くなるほど頷いていた、久しぶりに。
ともかくすごいんですよ!
主演のヴァレリー・ヴィゴーダはエレキバイオリンを弾きながらいとも何気なく歌い
助演のウェイド・マッカラムはアイリッシュ訛りで見事に大冒険家の思いを歌い上げる。
舞台上にはこの二人しか登場せず、2時間のミュージカル舞台を万巻の音と歌とストーリーとで埋め尽くしている
この実力に裏づけられた完成形は鳥肌ものとでも言ってよい。


主演のヴァレリーは、シンディ・ローパーのツアーに参加する実力派ミュージシャンでもあり本作では作詞も、
作曲はブレンダン・ミルバーン、音楽監督および編曲はライアン・オコンネル、
音響デザインはトニー賞受賞のロブ・カプロウィッツ(「フェラ!(FELA!)」)、
舞台美術はアレクサンダー・V・ニコルズ(「ヒュー・ジャックマン、バック・オン・ブロードウェイ」)、
衣装デザインはチェルシー・クックという豪華布陣が務める。

やっぱり、ブロードウェイはタダモンじゃありませんな。

「ニューヨーク・ブロードウェイの傑作舞台を映画館で上映する『松竹ブロードウェイシネマ』シリーズの1作」
ということだが
後続が今から楽しみでならない、、、またミュージカル大好きに戻ったな、僕。


2024年10月4日 公開

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