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ドキュメント72時間「脱毛クリニック 僕らがヒゲと別れる理由」を観てアトピーと脱毛をおもう

NHKの「ドキュメント72時間」は毎回本当に心に響きます。悩んでいるのは自分だけではないんだ、そう改めておもうからです。

横浜のオフィス街、脱毛クリニックが舞台、主役は主に男性、「脱毛クリニック 僕らがヒゲと別れる理由」はアトピーで苦しむ私にとって非常に胸に突き刺さる回でした。

取材に応じる一人の男性。暑い夏に長袖の彼はアトピー性皮膚炎でした。

責任ある仕事を任されるので少しでも清潔感をという彼。髭の永久脱毛を試みるも肌の状態が悪くクリニックから脱毛NGを受けてしまった、という内容でした。

アトピーと脱毛。私は彼が「脱毛をしたい」という理由がわかるような気がするのです。

私は人一倍「艶々」の肌に憧れを持っています。なぜなら自分が一度でも手に入れたことがないものだからです。その思いは強まり、いつしか「体毛」さえどんどん嫌いになっていきました。私の場合、極度の乾燥なので常に銀色や白色の鱗屑が皮膚に乗っており、落屑して床を白くしてしまう、そんな日々。

だからこそ、皮膚の上に「何かが乗っている」という状態に人一倍嫌悪感を抱いているのだとおもいます。いつしかそれは体毛も対象に。アトピーの人は人一倍美意識が強く、清潔であることに人の二倍気を使っている、私はそうおもっています。

実は私、眉毛とまつ毛と顔の生毛以外、一切毛が生えていません。頭髪も下の毛も一ミリも生えていません。脱毛したのです。

体毛が生えている状態と生えていない状態、なにが最も違うのか?それは「気分」だとおもいます。医学的にどうアトピーに効果を及ぼすのかは私にはわかりません。もしかしたら毛根を不自然に閉じ込めてしまったことにより、人によってはアトピーが悪化するのかもしれません。それは個々の状態なので一括りには語ることはできません。

しかし、私は本当に気分が変わったのです。余計なものが皮膚の上に乗っていない、これは本当に身も心も軽くしてくれます。そしてなにより「艶々」に一歩近づいたような気がするのです。この気持ちは本当に大切なことです。アトピーは肉体的な痛みよりも精神的な痛みが凌駕している難病なのですから。精神的な「足かせ」を外すというのは医学的に超えたなにかがあると私はおもっています。

だから私はとりあえず体毛だけをツルツルに。艶々の肌の第一歩だと信じて。

自分の気分が大事!人がどうこうじゃない

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