僕はコロナをいい経験とは思わない。
「陽性でしt、、、、、、」
家族というものは厄介なものだ。
大学生活のほとんどをコロナによって奪われた。
旅行、飲み会、ロックフェス、講義後のだべり、花火大会、、、、、、、、
あげたらキリがない。
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2020年3月、若者のせいで蔓延するウイルスだという我々若者が動くせいでこんなことになってしまった、というレッテルを貼られてやや2年。
僕はドラックストアでバイトをしており影響をもろに食らった。
開店数時間前にいる60〜80代の高齢者が使うはずのないマスクを求めて列を作った。
それだけでない。
バックヤードにマスクを保管している、うがい薬がいいだの、どっかの誰かが言ったおかげで店は大忙し、実際にバックヤードに侵入する「お客様」までいらっしゃった。
「なぜ若い店員がいるんだ」「なぜ店員がマスクをしている」
お客様からの声というものはどうやら何を言っても良い魔法の言葉らしい。
2021年7月、興味があった、いや結構真剣に取り組んできた東京オリンピックと並行して行う観光客誘致も大会数週間前に無観客開催が決定したため誘致中止を紙切れだけで通知された。
この経験はきっと人生に必ず役に立つ、というような言葉をいまだに信用できないのは僕がひねくれている人間だからか、もしくはまだ浅い人間だからか。
でも、まあ言ってることがわからんでもないな、ということはある。
「あまり期待しないこと」「良いことがあったら必ず悪いことが起きる」
これは、きっと、経験がないとわからないものだと思う。
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久しぶりの身内からの電話を切った後、僕は泣いた。
人生で誰かを憎んだそれなりにあるけれども、この目に見えないものに僕は人生で一番憎悪を感じている。
これまでの我慢は一体何のためだったのか。
呆気なく濃厚接触者として全く会話をしない関係ではあるものの「家族」という近いようで遠い関係のため、僕の楽しみを奪っていく。