不安を感じた時の対処法
ここ数ヶ月で私たちの働く環境は、大きく変化しました。変化してしまったものもあれば、前向きに変化したものもあります。人材サービスという業種は景気に連動する部分が多く、正にここから数年は逆境というタイミングに差し掛かっています。
ただ、そんな中でも働く環境がある。働く仲間がいる。そんな当たり前のことにも今は感謝できます。良い変化とでも言うべきでしょうか。
さて、タイトルの『不安という感情との向き合い方』ですが、昨日3人の後輩を持つ部下との会話の中で、このようなやりとりがありました。
部下「在宅ワークが中心になり、後輩とコミュニケーションがとれず、どのような行動をしているかが見えない為、正直不安です。」
私「確かに見えてないっていうのは不安だよね。ちなみに見えていないことで何か現実として障害が出てるの?」
部下「いえ、障害は出ていません。やりとりは基本的に電話かWebですが、レスポンスも早いので」
部下を持つ方であれば、私の部下の心境に共感をする方も多いのではないでしょうか?実際、偉そうに話を聞いてましたが私も不安です(笑)。出来ることなら見えるところで仕事をして欲しいですし、対面でのコミュニケーションをとりたいです。なぜなら不安だからです。
しかし、この不安という感情と物事が上手くいっているか否かは切り離して考えなければいけません。いつもと違う環境に置かれると不安を感じるのは人間の本能です。この本能があるから、我々人間は滅ばずに生き延びてくることが出来ました。けれど、「不安だから今のままで良い」と、頑なに変化を拒み続けていたら、これもまた我々人間は滅んでいたでしょう。
今回、私の部下が抱いた不安は変化することに対する抵抗感(無意識)です。特に日本人はこうした類の不安を抱えやすいようです。こうした不安の先にあるのは、上手くいった(経験)か、上手くいかなかった(経験)です。そう、どちらにしても私の部下は不安と向き合い一歩踏み出すことで経験を勝ち得ることができるのです。
コーチングをしていても同じようなケースがありますが、失敗(経験)をする事もその人のその後の人生を考えると成功なのです。
あれこれと御託を並べましたが、不安と向き合う正しいスタンスは、相手(自分)にプラスになるかどうかで判断することです。損得勘定ではなく。先程の失敗でさえもプラスであるとすれば、かなりの確率でその不安はプラスに転じるはずです。まずはやってみる。それに尽きるのかもしれません。
『いつの時代もやる奴はやるし、やらない奴はやらない』矢沢永吉さんの言葉真理を付いてますね!不安と向き合い方、ありたい姿に向かって一歩踏み出していきましょう。