私は頭をまた乗っ取られた
外へ出て誰かが私を食べました
非健常者なのだという自覚を私にして来ます
かってに頭が世界に適応しようとして私はネットでなくなりました

ああ、ネット頭になりました
あれは安っぽくてチープな友情を信じていた平成初期~中期の残党たちでした

そのノリという空気がいつまでも頭ん中で鳴り響いて
お前たちを熱狂させたのでした

私はそれが厭だったので突っ立ているだけでした
その空気に馴染めない自分が厭でした

いつまでも世界への反逆心を消せない自分が厭でした

冷笑的な態度しか取れず、熱狂している人を見下し、私の中にある違和感を言葉にすることしか出来ませんでした

それを一旦口にすれば、全てが壊れてしまうことがわかっているために、その場で口にすることなどできず、ただ黙っていることしか出来ませんでした

その場の空気の儘に、静かに、私は彼ら彼女の動きを観察するのでした

ただ、それだけが自分に出来ることでした

静かに笑うことしか出来ませんでした
微笑んでおくことが、空気を壊さない為の手段でした

そう植え付けられた感覚だけが私を襲い続けます

その気まずい空気を破壊して明るくしてくれる存在に感謝することしか出来ませんでした

私がいるとすぐにお葬式のような空気になってしまうのでした
また、それが心地いいのでした

けれど、孤立してしまいました


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