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【ニブセキの息子】訪問看護…気にかけてくれるというアンシンカン

「アンシンカン、すごい」。

どこで覚えてきたかは分からないけれど、二分脊椎症の息子2歳が時折、口にする言葉だ。何に対して安心感を抱いているのかは不明だが、嬉々として話してくれる。

私自身、最近「アンシンカン」をもつひとコマがあった。

いつも来てくれる訪問看護師の方。息子が車好きなのを知って、いろいろ持ってきてくれるのだ。

それが、お金を出してわざわざ買ってこられるとなると、途端に申し訳ない感じになってしまうのだが、持ってきてくれるのは、ディーラーがくれるカタログやノベルティ。

先日は「サイダーいっぱい飲んだから!」と言って、三ツ矢サイダーを買うともらえるトミカのおもちゃを二つもくれた。当然、息子は釘付けだった。

なにか欲しいということではなくて、以前にも書いたけれど、「気にかけてくれる」「思いを寄せてくれる」というのが、私たちとしてはうれしいのだ。

看護師さんは、お店で「あ、これ◯◯ちゃんにあげよう」と、頭に浮かんだのだと思う。車のカタログも、手に取ったときに「◯◯ちゃん、喜んでくれるかな」と思ってくれたんだろう。

うわべだけのお付き合いでは、難しいことだと思う。心が通い、血が通っているからこそできることだ。

看護そのものだけではない、訪問の役割

訪問看護に定期的に来てもらうことについては、必要性、意味を考える時期もあった。自宅に他人に来てもらうということで私たちも気を使うし、息子の病状が劇的に改善するというものでもない。

でも、訪問看護は、もっと大きな意味があるのでは…。2年以上の訪問看護を受けてきて、そう感じている。


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