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【ニブセキの息子】熱い園長先生 ー保育園見学1カ所目ー

きょうは、保育園見学の1カ所目。来年4月入園を目指すにしては早いのではないかと思っていたけれど、役所の担当の人からは「なるべく早く行きましょう」と言われていたので、何か所かアポをとっていた。

園の雰囲気を知りたいのと同時に、二分脊椎症の息子2歳はそもそも受け入れてもらえる土壌があるのか、それを知りたかった。

全国的にどうなのかはわからないけれど、うちの地域の場合、二分脊椎症に限らず、心身の発達に課題のある子供たちは、通常の両親の仕事などの理由のほかに、発達支援の枠組みで保育園を利用できることがある。役所では、これを活用できるのではないかと言われていた。この仕組みについては私自身、まだ勉強中だが、保育園がそのような子どもを受け入れることになった際には、自治体から加配の先生を雇う給料の予算が出るらしい。そうなれば、おそらく手がかかるであろう我が子も丁寧に見てもらえるかもしれない。

それに、せっかくなので、息子にはたくさんの子どもに刺激を受けてほしい。今通っている療育も息子は楽しんでいるようだが、ある程度は社会に揉まれることも経験してほしい。それに、周りを見てできるようになることも出てくることもあるんじゃないかと、期待している。

園の見学会はどこも午前中が多いみたいだった。先生方がバタバタする給食や、生活の様子がわかりにくいお昼寝の時間以外に設定されている印象を受けた。

きょう、見学した保育園は、とにかく園長先生が熱い人だった。電話でアポを入れた際には、一番会話が盛り上がった。このご時世、見学してもらうかどうか迷ったみたいだが、場を設けてもらえてありがたかった。ベビーカーで来るのはさすがにはばかられ、抱っこで行った。

その保育園は自治体から民間に移管された園で、障害のある子どもの受け入れ実績もあり、必要に応じて年齢の低い子のクラスで見ることもしているとのことだった。

園長先生の言葉で印象に残っているのは「支援の必要な子がクラスにいると、雰囲気がグッと変わるんです。手を差し伸べてくれる子が増えたり、思いやってくれたり。お子さんだけでなく、周りのお子さんにもとても良いことだと思いますよ」ということ。実際には相性とかいろいろあるんだろうけど、園のスタンスとして言葉にしてくれるだけで、相当に救われる思いがした。

実際に受け入れをするに当たっては、受け入れができるように、じっくり話をしてくれるそう。施設は古いながらも必要な補修をしながら使われている感じ。園の古さに関しては私の通った園も相当なものだったので気にならない。それよりもスタンスと子どもたちの表情が素敵だと思った。

問題があるとすれば、自宅からはちょっと距離があること。毎日の送迎となると、どうなのだろう。あとは、地域とのかかわりを強くもつ園ということで、校区単位の結びつきが強そうだった。自宅の校区は隣の隣…くらいだから、ちょっと気になる要素ではある。

一緒に話を聞きに行った妻も、園長先生の話に感銘を受けたようだった。帰りに近くの公園で遊び、車に戻る途中で園長先生にもう一回道端で会った。ちょうど、私と妻と手を引いて歩いているところを見てもらえた。なんとなく、感じはわかってもらえたんじゃないだろうか。向こうから「さようなら」と声をかけられた息子は、笑顔で手を振っていた。

息子は家に帰ってきてからしばらく「いくえん」「いくえん」と繰り返していた。見学中は緊張気味だったけど、お兄さんお姉さんが大好きな息子。保育園も、嫌いではないかもしれない。

ただ…実際には、二分脊椎症特有の課題として、排尿や排便の障害が将来的に出てくるかもしれない。具体的には、カテーテルを使って定期的におしっこを出す管理をする可能性がある。メディアでは、導尿をするために保育園に親が駆け付けている…という報道も見た。そういうことは覚悟はしなければならないと思うが、それでも、息子の刺激になることはさせてあげたいと思う。

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