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理想の子どもの人数に影響する要因は
合計特殊出生率という数値が,子どもの人数を把握するために用いられています。これは,15 歳から49 歳までの女子の年齢別出生率を合計したものです。もちろん50歳を過ぎて出産する人もいるとは思うのですが,この年齢範囲でどれだけ子どもが生まれたのかを推定していきます。
そしてこの値が2を越えて,2.1になると人口が維持されると言われています。
出生率低下
ちなみに日本の合計特殊出生率は1.3を割り込むくらいになってきています。人口が減るわけですね。でも,実は1970年代半ば以降,1回も2.0を越えていないのですよね。
しかし,合計特殊出生率の低下は,日本だけの問題ではありません。先進諸国に共通する問題です。たとえばフィンランドでも,2010年に1.87あった合計特殊出生率は,2022年には1.32に低下したそうです。
理想的な子どもの数
「できるなら何人子どもがほしいか」という,理想的な子どもの人数についてはどうでしょうか。さまざまな制約があるとはいえ,理想の人数も低下しているのでしょうか。確かに,時代とともに「できれば3人4人と子どもがほしい」という意見をもつ人数は少なくなりそうではあります。
では,どのような要因が,理想の子どもの人数に影響するのでしょうか。
フィンランドの出産適齢期の成人を対象におこなった調査があります。家族構成や両親との関係,家庭生活の経験など,子どもの頃のさまざまな側面が,理想の子どもの人数に関連するかどうかを検討する研究です。どのような結果が得られているのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(Associations between early family environment and ideal number of children)。
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