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子どもをもたない傾向に関連する性格はあるのか
社会が発展して経済的に豊かになっていくと,必ずといっていいほど次のことが起こります。
◎婚姻年齢が高齢化
◎親になる年齢が高齢化
◎少子化
個々人の所得が高くなり,社会保障が手厚くなり,家族への支援制度が充実しても,出生率は低下する傾向を示します。
個人差
結婚したいかどうか,子どもをもうけたいかどうか,家族を持ちたいかどうか,これらは人生の大きな問題ですので,悩む人も多いでしょうし,また価値観の個人差も非常に大きい問題だと思われます。
このような個々人がもつ意見や価値観の個人差は,パーソナリティ(性格)に関連するのでしょうか。
子どもをもつことは,責任,経済的な負担,睡眠,余暇時間,仕事など多くの変化を伴います。さまざまな制約や変化は,パーソナリティ特性に何らかの形で関連する可能性があると考えられます。たとえば,仕事に関する様々な指標は,パーソナリティ特性に関連します。外向性の高さは収入の多さに満足度を抱きやすいとか,神経症の高さは早期退職に関連するとか,いろいろな関連が報告されています。
また,外向性の高さは人間関係のネットワークの大きさにも関連します。親密な関係性の中でも,パーソナリティ特性が関連する特徴は数多く報告されます。
ノルウェーの研究
ノルウェーの大規模な調査データを用いて,子どもをもうけることとパーソナリティ特性との間の関連を検討した研究があります。初産の年齢や出産人数は,パーソナリティ特性とどのように関連するのでしょうか。
こちらの論文を見てみましょう(Personality and fertility dynamics in Norway across four decades – Findings from the HUNT survey)。
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