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2020年10月のまとめ

次第に秋も深まってきたように思います。今年は夏は暑く,その後も天気がイマイチでスッキリしない日が続きましたね。

東京も曇りや雨が多い秋でした。

夏休みの宿題

昔は夏休みの毎日の宿題にその日の天気を書くコーナーがありましたよね。今もあるのでしょうか。そこにその日の天気をかなくちゃいけないのがとても面倒でした(だいたい夏休みの最初の頃に宿題を終わらせていたので)。夏休みの終わりに溜まった新聞を漁って,休みの間の天気を宿題に書き込む,という場面が描かれた漫画もあったように記憶しています。

今はネットを検索すれば一覧で見ることができてしまうので,これはすごいことなのですが,夏休みの宿題の意図(おそらく「毎日勉強しなさい」という意図ですよね)に意味がなくなってしまっています。

環境の変化によって,意味が変わってしまうひとつの例のように思えました。

振り返り

というわけで,今月も投稿した記事を振り返ってみたいと思います。まずは今月投稿した記事の中から,アクセス数の多かったものを第5位から第1位まで紹介します。

5位

第5位は,「性格の男女の違いを細かく見ていくと」でした。国際比較の研究結果を見ると,日本はパーソナリティの男女差があまり大きくない国のひとつです。国による男女差の違いも,その文化や社会的な状況を反映しているかもしれません。

4位

第4位は「良い関係は一緒に何かをすることで保たれる」です。楽しいイベントを一緒に経験するというのは,どのような関係であっても関係性を良くするためのひとつの方法です。それから,自分が相手に対して何かをする,という行為も,相手の満足度を高めるようですので,やはり関係にコミットメントするということが重要なようです。

3位

第3位は「どんな性格の人が移民を嫌うのか」です。日本も移民の人々に依存する社会になりつつあります。そして,人数が増えるとトラブルも目につくようになっていきます。きっと,今後はこういった研究も重要になっていくのではないかと予想します。

2位

第2位は「研究者を評価する数字の話」です。インパクトファクターやh指標(h-index)といった研究者を評価するための数字はたくさんあるのですが,そういった数字を使うのはそれほど簡単なことではない,という話です。

1位

今月投稿して最も読まれた記事は,「良いリサーチクエスチョンを立てるためには」です。研究を行うときには,その研究全体の「問い」を解決していくような形で進められていきます。その「問い」や「疑問」というのは,研究をしはじめたときにはなかなかうまく問いを立てることができない様子を目にします。ちょうどよい「問い」を立てるのは,ちょっとコツが必要なのですよね。そのコツを文章で表すとどうなるか,資料に基づいて整理してみました。

番外編

どこから広まったのについてはがよくわかりませんが,今月は過去に投稿した記事の中で,とてもよく読まれたものがいくつかありました。

たとえば「知能の高い人と低い人との間に性格の違いはあるのか」です。2020年3月に投稿した記事なのですが,今月によく読んでいただきました。

今年の5月に投稿した記事「早産で生まれた子どもは大人になってから何が起きやすいのか?」も,よく読まれた記事でした。

以前作成した尺度の話,「10項目でBig Fiveパーソナリティを測定するTIPI日本語版についてのまとめ」も,今月はよく読まれました。もしかしたら……卒論シーズンだからなのか?という印象もあります。時期的に心理学の卒論生が調査をする頃かな......きっとそうかも。

と,ここまで書いて先月の9月はまとめ記事を書いていないことに気付いてしまいました......まあ,そういうこともあります(忙しかったし?)。

というわけで11月も引き続き,よろしくお願いします。

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