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仕事で義務を果たしていないのではないかと疑念を持つこと
心理的契約(psychological contract)というのは,経営学や組織心理学でよく用いられる用語のようで,「ある個人とその個人と別の当事者との間の相互交換契約の条件に関する個人の信念」と定義されるそうです。組織や雇用主と個人(従業員)の間で暗黙的に交わされる期待や信念のことを指します。
従業員が心理的契約が破られたと認識すると,仕事の中で違反をしたり不信感が生じたり,仕事の満足度が低下したりするそうです。
性格
心理的契約が破られたと認識する可能性を高めたり低めたりする個人的な心理特性はあるのでしょうか。心理的契約の違反は「見る人によって異なる」ものだとされます。客観的な雇用契約に関して同じような状況に置かれている従業員であっても,心理的契約がどれくらいまたどれくらい違反されていると認識するかについては,個々人で異なる認識を抱く可能性があります。
このような個人差に,パーソナリティ特性が関連するのでしょうか。
メタ分析
実際に,心理的契約の違反(PCB)がパーソナリティ特性とどのように関連するのかを,メタ分析で検討した研究があります。ビッグ・ファイブ・パーソナリティについても検討されていますが,他の心理特性についても検討されています。
たとえば,公平性感受性(Fairness Sensitivity)という概念があります。これは,個人が公平性に対してどれだけ敏感に反応するかを示す心理的特性です。公平性への感受性は,心理的契約違反への認識に関連する可能性があると考えられます。
では,実際のメタ分析を確認してみましょう。こちらの論文です(Eye of the beholder: A meta-analysis of personality traits' relationships with psychological contract breach and job performance)。
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