どんな性格の人が薬物に依存しやすいのか
世界中で違法薬物を使用する人の推定人数というのがあるそうです。何と,約1億5千万人から約2億7千万人と推定されるのだとか。
この中で一番多いのは,大麻の使用者です。ヨーロッパやアメリカでは合法化されている地域もありますからね。また,コカインやアンフェタミンなどの薬物使用者も数千万人いるという推定もあるそうです。
違法な薬物を摂取すると,もちろん精神衛生上の問題を引き起こす可能性が高くなるのですが,自殺や暴力,交通事故,過剰摂取など行動上の問題につながる可能性も高くなります。そういえば,先日テレビで交通警察の様子が流れていたのですが,薬物摂取をした人が運転している様子が映されていました。
事故に巻き込まれてしまったら大変です。
性格と薬物
これまでにも,パーソナリティ特性(性格)と薬物摂取との関連については,記事で取り扱ってきました。
昔からこの手の研究は,よくおこなわれているのですよね。ビッグ・ファイブ・パーソナリティについても,これまでにいくつもの論文として発表されています。
しかし問題は,効果量の小ささ(関連が大きくない)ことです。こういう場合には,くり返し報告されるかどうか,再現性を確認することが重要です。というわけで,今回紹介する研究も,ビッグ・ファイブ・パーソナリティと薬物使用との関連について検討するものです。どのような関連が見られるのでしょうか。では,こちらの論文を見てみましょう(Big Five personality traits predict illegal drug use in young people)。
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