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飛蚊症をレーザーで治療する?
飛蚊症というのは,眼球の硝子体の中に浮遊物ができる症状のことです。眼球の中にはゼリー状の物質が満たされていて,加齢と共に硝子体が萎縮すると,硝子体の後ろ側が網膜から剝がれて,黒い物質が見えるようになることがあります。
強度の近視も,眼球の歪みを伴うからだと思うのですが,飛蚊症になりやすいことが知られています。
私自身がそうで,大人になってからずっと飛蚊症です。
レーザー治療
眼に対する治療方法には,レーザーを使うものがあります。網膜剥離もレーザーで固定する手術を行うという話は,以前も聞いたことがあります。一方で,異なる症状にはYAG(ヤグ)レーザーと呼ばれるレーザー治療も行われるそうです。YAGとは,イットリウム・アルミニウム・ガーネット (Yttrium Aluminum Garnet)の省略形です。
そして近年,このYAGレーザーを用いた手術は,飛蚊症の治療にも使われるのだそうです。しかしその一方で,飛蚊症は本質的に「病気ではない」という考え方がなされます。治療を行うことのリスクと,そのまま経過しても大きな問題につながるわけではない,というバランスの問題ですよね。
安全性と有効性
飛蚊症に対するレーザー治療は,日本でも少しずつ広まってきているようです。この治療にはどれくらいの有効性があって,どれくらいの安全性があるのでしょうか。
今回は,このレーザー治療についてレビューを行っている論文を読んでみたいと思います。もちろん,私の専門分野とはぜんぜん違う論文ですので,読んだとしても内容をちゃんと評価することはできません。しかし,自分の飛蚊症のことも知りたいので,読んでみましょう。
こちらの論文です(Safety and Efficacy of YAG Laser Vitreolysis for the Treatment of Vitreous Floaters: An Overview)。
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