ギャンブルに関連する性格

私が生まれた市にも競輪場がありましたし，電車で少し行けば競馬場もありました。街なかにはパチンコ屋も数多くあり，近所の人たちも自転車に乗ってパチンコ屋さんによくいくという話をしていたのを記憶しています（あ，パチンコがギャンブルかというのは，センシティブな問題ですが）。

問題ギャンブル

遊びとして余裕をもってギャンブルをする分には良いのですが，往々にしてギャンブルはエスカレートしていきがちです。問題を伴うギャンブルは，ギャンブル障害や病的ギャンブルとも呼ばれます。

問題を伴うギャンブルは，経済的な困難さ，法的な問題，人間関係や職業上の問題，重大な精神的苦痛など，重大かつネガティブな結果を伴います。また，問題のあるギャンブルは，ストレス反応，抑うつ，不安，羞恥心，無価値観，自殺念慮，自殺未遂を伴うこともあります。これらがギャンブルに従事する結果生じているときに，問題のあるギャンブルとされるのです。

依存

問題を伴うギャンブルも，一種の依存です。アルコールやタバコ，薬物などへの依存については，パーソナリティ（性格）特性との関連も検討されています。では，ギャンブルについてはどうなのでしょうか。

これまでにも記事で取り上げたことはあるのですが，今回はメタ分析で多くの研究を統合したらどうなるかを見ていきましょう。こちらの論文です（The Association between the Five-factor Model of Personality and Problem Gambling: a Meta-analysis）。

The Association between the Five-factor Model of Personality and Problem Gambling: a Meta-analysis