
医師の自殺リスク
大学受験の中でも,医学部の受験はその他とは頃なり,特別なものと考えられる傾向があります。受験シーズンになると,必ずと言っていいほど医学部の受験が話題になります。他の学部とは違う,特別な扱いを受けている印象がありますよね。
おそらく,日本の大学の歴史や政策の歴史が本当は背景にあるからこうなっているのであって,世界中で同じような状況があるというわけdフェはないと思うのですけれども,どうでしょうか。
医師のストレス
医師によるのかもしれませんが,ハードワークを強いられ,ストレスも多い職場も多いのではないかと想像します。北米の医師を対象にした昔の研究があるそうなのですが,それによると,女性医師の自殺率は25歳以上の白人女性の約4倍あり,もっとも自殺リスクが高い70歳以上の離婚女性と比べても,約2倍も確率があったそうです。
ある先行研究では,医師の自殺リスクの背景に,抑うつと中毒性物質の乱用があると指摘しています。その背景には,長時間労働や生命に向き合う仕事であることがありそうです。2000年代の北米の研究でも,男性医師も女性医師も1日平均10時間近く働き,待機時間も含めて週に60時間以上の労働になるとか。
特に,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大してからは,ハードワークを強いられる場面も増えています。全てがそうだというわけではありませんが,ますます医療を巡る状況は厳しくなっているのではないでしょうか。
自殺リスク
北米だけでなく他の地域でも,医師の自殺率は高い傾向があるという報告がなされているそうです。日本でも『精神科医はなぜ心を病むのか』という本が出版されるなど,医師の自殺率の高さが話題になることがあります。
今回紹介する論文は,スペインの医師に注目したものです。スペインでも,やはり医師の死亡リスクは高いのでしょうか。この論文を見てみましょう(Suicide among physicians: Major risk for women physicians)。
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