見出し画像

起業に関連する性格特性

割引あり

起業に関連する性格傾向については,これまでも何度か記事にしています。

それだけ,近年注目されている研究テーマなのかもしれないのですが。


起業家

企業を実際にするかどうかは別として,「起業家精神」とよばれるものがあります。これは,個人,グループ,既存の企業において,新しい事業体や企業を設立しようとする傾向のことを指します。起業するというのは,他者に雇用されるのではなく,新しい事業の立ち上げを試みる個人のことを指します。なお,起業家というとベンチャー企業を立ち上げることをイメージしますが,自営業を立ち上げることもも起業の一種です。

起業は,雇用の創出,イノベーションの推進,生産性の向上など,さまざまな側面で経済発展にとって重要な推進要因です。

性格

起業の背景要因にはさまざまなものがありますが,近年では,個々人のパーソナリティ特性も注目されています。

ビッグ・ファイブ・パーソナリティについては,開放性の高さ,勤勉性の高さ,外向性の高さと神経症傾向の低さが,一貫して起業への意欲に関連することが報告されています。他の研究についても見ていくと,外向性と開放性の高さは安定して,起業への意欲に関連すると言えそうです。


機会と必要

起業家精神を「機会起業家(OE)」と「必要性起業家(NE)」というより細かい観点から検討し,パーソナリティ特性との関連を検討した研究があります。機会起業はビジネスチャンスを追求する志向性を表しており,必要性起業は他に働く場所がないから自分自身で起業するという志向性を表します。

一般的に機会起業の方が高い収入を維持しており,リスク指向的だとされます。

これらの起業の側面は,パーソナリティにどのように関連するのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(Personality and Motives for Self-Employment)。

ここから先は

883字

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?