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大学の研究倫理の文章を比較すると
倫理的な態度や倫理的な行動は,研究活動においても非常に重要な役割を演じます。研究の詳細を明らかにして,透明性を確保し,不正行為の疑惑を回避するという点でも,研究倫理は重要です。
研究機関
世界中の研究機関が,研究をおこなう上での倫理的な指針を策定しています。心理学のように人間を対象とした研究をおこなう場合には,研究に参加する人びとの権利,尊厳,健康,安全,プライバシーを保護するためにも研究倫理を念頭に置くことが重要です,
戦略的な政策方針の策定,健全な規制の提供,倫理基準の確立と維持,説明責任と透明性の確保など,研究倫理システムの統治(ガバナンス)に含まれる全ての要素のことを,研究倫理ガバナンスといいます。研究倫理ガバナンスの実践は,過去の研究上の不正や社会的問題を考えても,国家的な課題です。
国・地域による違い
研究倫理審査や研究倫理ガバナンスシステムに関しては国ごとに違いがあるのですが,基本的な原則は,特に先進諸国や欧米諸国では共通点が多いと言えます。
価値観は国によって異なりますので,文化的な違いが研究倫理ガバナンスの違いに影響するとも考えられます。文化的な違いは,利益相反の管理,内部告発の仕組み,共同研究の取り組み,政府機関への不正行為の告発などさまざまな分野で現れてくると考えられます。
大学のwebページ
国や大学によって,各研究者に対する研究のプレッシャーも異なります。大学など高等教育機関そのものも,学生や学術関係者など内部のステークホルダーと,政府や資金団体など外部のステークホルダーからのプレッシャーにさらされています。どこの国でも,大学に対する最も大きな強制力を持つのは,政府の政策や法的な規制によるものです。
こういった,研究倫理に関連するさまざまな問題を検討する際に,大学のHPを検討材料にした研究があります。異なる国の6つの大学の大学に掲載された内容から,どのようなことがわかるのでしょうか。
こちらの論文を見てみましょう(An Analysis of Research Ethical Practices Information on Universities’ Websites in Developing and Developed Countries)。
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