
「できちゃった結婚」は英語で何と言うか
「できちゃった結婚」というのは,「妊娠したことをきっかけにして結婚すること」ということです。別の表現として「授かり婚」や「おめでた婚」と呼ばれることもあります。
日本ではどれくらい,こういう結婚の形態があるのでしょうね。
統計上,どうやってできちゃった婚を算出するかというと,第1子の出生が妊娠期間よりも短いことで判断して,データを集計します。
出生に関する統計
平成22年度の厚生労働省の資料に,「出生動向の多面的分析」があります。
結婚してから第1子が生まれるまで,どれくらい経っているかを見てみれば,できちゃった婚の様子がわかるというわけです。
下にあるのが,先ほどの資料から抜粋したグラフです。このグラフは,結婚してから第1子が生まれるまで期間を横軸に,縦軸に割合をとっています。結婚後「6ヶ月」と「10ヶ月」にピークがあることがわかります。
そして,昭和50年から平成21年にかけて,「6ヶ月」のピークが明確になり,「10ヶ月」のピークがなくなっていく様子が描かれています。
妊娠期間はたいてい10ヶ月程度ですので,このグラフからわかることは,
◎おそらく妊娠3〜4ヶ月目で結婚し,結婚後6ヶ月で第1子が誕生することが多い
◎結婚後まもなく妊娠するような,いわゆる「ハネムーンベビー」はどんどん少なくなっている
と,こういうことなのだろうと思います。もちろん,妊娠がわかった「から」結婚するというケースばかりではありません。もっと前に結婚をする日取りは決まっていて……という場合もあると思います。
英語で「できちゃった結婚」は?
ところで英語で「できちゃった結婚」のことをなんて言うか知っていますか?
◎shotgun marriage
です。穏やかではありません。ショットガン,つまり散弾銃ですよ。
どうしてこんな表現になったかと思って辞書を見てみたら,
◎かつて花嫁の父親が婚前に娘を妊娠させた花婿に憤慨して銃(shotgun)を突きつけて結婚させたことに由来する。
と書かれていました。ますます穏やかではありません。昔のアメリカ映画の一場面のような映像が頭に思い浮かんでしまいました。
そういえば英国のドラマ,シャーロックにも,冒頭に花嫁がショットガンをぶっ放すエピソードが……。
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