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研究者はどんな研究人生を歩むのか

個人で研究活動を行う研究分野と,共同研究が当たり前の研究分野,いろいろな研究の形態があります。世界中の研究者と連携しながら数十人,時には数百人と連携するような研究のスタイルをとる研究分野もあります。

心理学でも研究のスタイルはさまざまです。一人で論文を書くこともありますし,数十人の著者のなかの一人となることもあります。

でも,なんとなく,「偉くなると著者の順番の後ろのほうに名前が連なることが多いんじゃないかな?」という印象を抱くのではないでしょうか。でも,もちろんこれも研究分野によります。いつも必ずアルファベット順に著者を並べる研究分野もあるということを耳にしたことがあります。

分担が違ってくる

以前,海外の研究者と話をしていたときに,「最近は大学院生やリサーチアシスタントがデータの分析をするので,自分で分析をすることはほとんどない」ということを言っていました。

確かにそうなのですよね。研究者のキャリアが上がっていくと,細かい作業をしなくなっていく傾向があります。でも,もちろん,その分析の内容を理解していないと研究のアイデアを出すことはできませんので,ちゃんと理解しておくことが大前提ですけどね。

研究者の役割の変化

そんな,研究者の役割の変化を可視化しようと試みた研究があります。この論文を見てみましょう(Task specialization and its effects on research careers)。まず7万本以上の論文,約35万人の著者情報を使ってモデルを構成し,そのあとで22万人以上の著者,600万本以上の論文にそれを当てはめて検証しようと試みています。

研究への貢献

研究にどのように貢献しているかによって,5つのタイプに分けています。

◎論文を執筆する
◎実験を構想してデザインする
◎実験を行う
◎データを分析する
◎実験材料やツールを提供する

また,研究者としてのキャリアを4つの段階に分けています。

◎新人(最初の論文出版から5年以内)
◎若手(5年から15年)
◎中堅(15年から30年)
◎ベテラン(30年以上)

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