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ダークな性格の人が仕事で満足するのはどんな職場で働いているときか
マキャベリアニズム(他の人を自分の利益のために利用する),サイコパシー(冷淡で倫理観を抱かない),ナルシシズム(誇大で自分が特別だと思う)というダーク・トライアドの持ち主は,次のような特徴を持ちます。
◎特権意識
◎優越感
◎表面的な社会的魅力
◎他者の操作
◎冷淡な社会的態度
◎衝動性
◎敵対的な対人的態度
このような特徴を持つ人は,職場では厄介な人物だと思えそうです。
出世と人間関系
組織の中で出世することは,個人にとって多くの利益をもたらします。一方で,組織の中で人々と仲良くなることも重要です。
出世と良好な人間関係は,時に相反する場面があります。多くの人々はこの両者の間でバランスをとるのですが,ダーク・トライアドの高い人は,良好な関係に比べると出世の方を優先しようとする傾向があると考えられます。
ダーク・トライアドは,個人的な利益のために他者を効率的かつ反省なく利用することを対人関係上の特徴とします。このような対人関係戦略をとることは,仲間外れや報復によって不利益を被ることが予想されます。
職場環境
このように考えると,ダークなパーソナリティの持ち主が適応的になる職場風土というものがあるかもしれません。ダーク・トライアドが高い個人は,権力,支配,地位を求め,他者からの受容,承認,人気を避けようとします。このような特徴は独特な職場環境を求めるかもしれません。
職場環境の競争,制約(自律性の少なさ),威信という3つの観点が,ダークなパーソナリティの職場環境を考えるときにはポイントになりそうです。
ダークなパーソナリティと職場環境との関係を検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Competition, autonomy, and prestige: Mechanisms through which the Dark Triad predict job satisfaction)。
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