拒絶されることに敏感な人の恋愛パターン

相手から拒絶されることを不安に思い,拒絶を感じやすく,拒絶に対して激しく反応してしまう傾向のことを,拒絶感受性と言います(拒否感受性とか他の表現もありそうです)。拒絶に敏感な傾向というのは,「不安を感じやすいこと」「拒絶を認識すること」「認知的・感情的に強い反応をすること」という,大きく3つの要素から成り立っているそうです。

拒絶されるのではないかという不安が強い人というのは,相手があいまいな行動をしても「拒否されたのではないか」「拒絶されたのではないか」と感じやすいものです。本当は拒絶のヒントではないのに拒絶だと思ってしまうとか,些細なヒントなのに過剰に反応してしまうとか,そのようなことが起こりやすい状態にあると考えられます。

防衛

拒絶されることを恐れる人は,自分自身を防衛しようとします。すると,関係性を断ち切ってしまうこともあります。すると,ますます拒絶されたり拒否されたりする確率を高めてしまうため,最初に心配したことが現実のものになってしまう,という悪循環に陥ることもあります。

実際に,拒絶に敏感な傾向は,さまざまなネガティブな結果に関連します。

◎抑うつ
◎不安
◎境界性パーソナリティ障害
◎孤独感

では,恋愛の中ではどうなのでしょうか。拒絶されることに敏感な人が恋愛関係の中でどのような特徴を示すのかについて,メタ分析で検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Rejection sensitivity and romantic relationships: A systematic review and meta-analysis)。

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