希望と気候変動に対する行動との関連

関東地方，いつの間にか梅雨が上がって一気に夏になってしまった印象があります。私が東京に引っ越してきた10年ちょっと前は，夏とはいえこんなに暑くなかったのにな……と思い返すのですが，人間の感覚や記憶というものはとても曖昧です。

それにしても，気候変動は人類が直面している深刻な問題のひとつです。毎年少しずつ変動してきているので，気づいたときには「もう手遅れ」という現象は世の中にも個人の生活の中にもさまざま生じるのですが，気候変動もそうですね。

希望

気候変動の問題は，私たちに「これからどうなるのだろう」という心配をもたらします。気候変動の問題というのは，まだ人間がこの問題に対処できるだろうという楽観的な見通しと，「もうダメなんじゃないか」という悲観的な見方，また「いつになったらアウトなんだろう」という予測できない部分も混載していて，私たちの将来の見通しとしては複雑な結果をもたらしそうです。

今回は，気候変動と希望（ホープ；hope）の関係についてまとめられたレビュー論文を見ていきましょう。気候変動は，私たちの希望に何をもたらすのでしょうか。私たちはこれから，どのように希望を抱いていけばよいのでしょうか。では，こちらの論文を見ていきましょう（Hope and climate-change engagement from a psychological perspective）。

Hope and climate-change engagement from a psychological perspective