「できちゃった結婚」と離婚確率
先日,「できちゃった結婚」を英語で何というかという記事を書きました。
今回は,できちゃった結婚は離婚確率に影響するのかという論文を紹介してみたいと思います。
果たして,できちゃった結婚かどうかによって,離婚の確率が左右されるということはあるのでしょうか。
論文を見てわかることは,このできちゃった結婚に対する価値観の違いです。日本だと,もうこの結婚形態は全然珍しいことではない,という印象ではないかと思うのですが,海外だとどうでしょうか?
ショットガン
というわけで,「できちゃった結婚」の英語の論文を探す時には「shotgun marriage」をキーワードにして探すことになります。
でも論文を見ると,「midpregnancy marriage」という表現も使われていることがわかります。日本語だと「妊娠中の結婚」ということですよね。
でも実は後で紹介する論文の著者たちはその中で,shotgun-married birthsという表現の方が好きだけど,などということを書います。ここからも,この「shotgun marriage」という表現の浸透ぐあいや人気の様子がうかがえました。
できちゃった婚と離婚の論文
さて,というわけでできちゃった婚と離婚の関係について検討した研究です。この論文は,ノースカロライナ州の80万人にも上る第1子の統計情報を分析したものです(Midpregnancy Marriage and Divorce: Why the Death of Shotgun Marriage Has Been Greatly Exaggerated)。
先ほど書いたように日本だとできちゃった結婚というのは,とても「普通のこと」のように思うのではないでしょうか。
でもアメリカでは,「最近,できちゃった結婚って,あまり見ないよね」という意見もあるようなのです。「昔はちょくちょくあったけれど,最近は少ないように感じる」というのが,できちゃった結婚をとりまく状況なのだそうで,それは日本とはちょっと違う感覚かもしれないなと思いました。
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