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夫婦間の暴力とダークな性格
親密なパートナーから受ける暴力,また親密なパートナーに向けた暴力は,身体的,性的,精神的な暴力行為を伴うものです。アメリカ合衆国では,女性の半数近くの約47%が精神的暴力を受けた経験があると報告しています。また,4分の1近くの23.2%が身体的暴力を受けた経験を報告しています。
このような暴力は,一方のパートナーだけが暴力をふるう一方向的なものもあれば,それぞれのパートナーが暴力をふるう双方向的な場合もあります。最近の研究では,パートナー感の暴力は45%から72%までが双方的であるという報告もあるようです。
妊婦
アメリカ合衆国では,毎年30万人以上の妊婦が,何らかの形でパートナー感の暴力を経験しているそうです。研究によってバラツキがあるようですが,約2.9%から約5.7%くらいなのだそうです。ストレスフルな生活を送っていることも背景にはあるのでしょうか。
パートナー間の暴力行為は,妊婦の身体的な安全と幸福に問題を引き起こすだけでなく,女性のうつ病,不安,心的外傷後ストレス障害,自殺念慮や自傷行為などにもつながる可能性があります。加えて妊娠中のパートナーからの暴力は,低出生体重児や早産のリスクにもつながる可能性があるそうです。
性格との関連
親しい相手に対しても攻撃をしてしまう,という背景要因にはさまざまなものがあると思うのですが,ダークなパーソナリティもひとつの要因になるかもしれません。練炭差と他者を軽視し衝動的な傾向もあるサイコパシー,自分の利益のために他の人を操作して利用するマキャベリアニズム,権利意識や誇大性をもつナルシシズムといったパーソナリティ特性です。
これらのパーソナリティ特性が妊娠期のパートナー間の暴力に関連するのかどうかを検討した研究があります。暴力を受ける側,暴力をする側の両方の可能性が検討されています。こちらの論文を見てみましょう(The Dark Triad and intimate partner violence among pregnant women)。
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