イソギンチャクにも性格がある
水槽でイソギンチャクを飼うのは,海水を使った水槽を趣味にする人の大きな目標のひとつではないでしょうか。
どんな本を読んでも「難しい」「難易度が高い」「素人には困難」と書かれています。設備も必要ですし,お金も手間もかかります。
私も一時期は海水水槽にチャレンジしたことがあったのですが,根が面倒くさがりなこともあって,イソギンチャクにチャレンジしたことがありません。
やるなら退職後の趣味でしょうか......。
イソギンチャクの性格?
色々な生物のパーソナリティの研究があるのですが,タイトルにイソギンチャクの名前がついている論文は目を引きます(Personality and habitat segregation in giant sea anemones (Condylactis gigantea))。
イソギンチャクのパーソナリティを研究すると,イソギンチャクへの理解が深まるのでしょうか?
カリブ海のイソギンチャク
この研究では,135体のイソギンチャクが研究の対象になっています。このイソギンチャクは中央アメリカのカリブ海に生息するイソギンチャクです。おそらくこんなやつではないでしょうか。日本の海辺にいるようなイソギンチャクとは違って,熱帯魚の海水水槽で飼われているような大型のイソギンチャクです(水槽で飼うのはなかなか難しいのですよね)。
カニで刺激
イソギンチャクへの刺激の与えかたなのですが,棒でつついたり指先で触ったりするのかと思いきや,プラスティックでできたブルークラブ(青いカニ)で触ったそうです。このイソギンチャクはカリブ海でブルークラブと共存しているそうで,だから適切だろうと書いてあります。そう言われると「そういうものか」と思いますが,青いカニの人形をもってイソギンチャクに刺激を与える研究者の姿を想像すると,ちょっと面白いものがあります。
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