2021年2月のまとめ
2月というのは他の月と比べてほんの2〜3日短いだけなのに,本当に過ぎるのが早く感じます。それにしても,月の名前(数字ではなく)や月の中に何日が含まれているかというのは,結構古代ローマ時代の皇帝たちのわがままの結果だったり,しっかり理由があるわけではなかったりするのですが,それを特に疑問なく使い続けているというのはなかなかすごいことだよなあと,思ったりします。
時間の計算を学校で学びはじめた子どもたちは,「どうして1時間が60分なの!」「どうして1日が24時間なの!」「計算しにくい!」と主張しています。まったく,その通りですね。
2月に投稿した記事
さて,2月に投稿した記事の中で,よく読まれた者を紹介していきたいと思います。
2月の第1位
いちばん読まれた記事は,「知能検査への警鐘を鳴らす1925年の論文」です。日本語で書かれた知能検査に関する論文や記事というのは,最近のものよりも昔のものの方が多いのですよね。100年くらい前の記事を読むと,今でも勉強になります。
2月の第2位
第2位は,「トラウマから成長しやすいのは男女どちらなのか」です。何かが生じるのは男性なのか女性なのか,という疑問は素朴に問いやすいものなのですが,もちろん集団間の差よりも集団内の分散の方が大きいのが一般的な現象です。
2月の第3位
第3位は,「ADHD傾向と性格の関連」です。注意欠陥多動性障害がどのようなパーソナリティに関連するのかという論文を紹介した記事です。
2月の第4位
第4位は,「ストレスフルな出来事リスト」です。心理学の教科書にもよく載っている,ストレスフルな出来事のリストについてですが,これもあまりもとの論文を参照する機会はないように思います。あらためて目を通すと,何でもやっぱり見ておかないといけないものだなと実感させられますね。
ちなみに日本の場合の研究結果は,はこちらになります。
2月の第5位
第5位は,「自尊感情を高めるマインドフルネス」です。マインドフルネスについても,ますます世の中で広がりを見せていますし,研究論文もとても多くなっています。もう,なんでも関連が検討されているイメージですので,ネタは尽きません。
よく読まれた2月以前の記事
では,2月よりも前に投稿された記事のうちで,2月によく読まれた記事を紹介してみようと思います。
まずは「良いリサーチクエスチョンを立てるためには」です。リサーチクエスチョンは,研究を考えるときには不可欠なのですが,うまく立てるにはコツが必要です。なかなかバランスよく考えることが難しいところでもあります。
次は,「遺伝率が8割ということは両親の身長で子どもの身長は決まるのですか」です。この記事はこれまでの全期間を通じていちばん読まれている記事ですが,今月もよく読まれています。
そして,「痛みに強い人の特徴」です。これも素朴な疑問について研究結果を見るとどうなるかという内容を扱った記事です。
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