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わが家の訪問者
少し前のことですが,窓の外を見ると見慣れない影がありました。
部屋の明かりに誘われてきた蛾を食べにきたヤモリです。
どうして爬虫類の中でも,特定の種類というのは特にかわいいと感じるのでしょうか。ヤモリも顔はかわいいですし,ガラスに映るお腹がぷっくりした感じとか,指の広がり具合だとかもかわいさをかもし出しているように思います。
共感性とかわいさ
何かを見て「かわいい」と感じることの研究は結構あります。
その中でも,共感性と親和同期から,かわいいと感じる傾向を説明しようとする研究があります。この論文(共感性と親和動機による“かわいい”感情の予測モデル構築)です。
「かわいい」と言っても,何を「かわいい」と言うかという問題もあります。代表的なかわいいものの対象としては,たとえば人間の赤ちゃんや動物の赤ちゃんです。他には,キャラクターや物です。
さて結果を見ると,人間や動物の赤ちゃんと物の「かわいさ」に対しては共感性の高さが関連していました。また人間の赤ちゃんに対してだけは,親和性が共感性と「かわいい」と感じる傾向をつなげるような効果も見られました。
「かわいい」と感じることには,他者への同情や関心が関連しているようです。
変わったものへの「かわいい」
この研究では,かわいいと思いそうなものへの「かわいい」を対象に調査が行われていましたが,最初に写真を示したヤモリのようなものは,必ずしも皆が「かわいい」と思うわけではありません。
そういう,変わったものへの「かわいい」の感覚はまた違った背景がありそうです。
同じような方法を使って研究を進めることはできそうですので,「かわいい」対象を色々と変えながら関連する心理的な特徴を探してみると良いかもしれないなと思いました。
その中にはぜひ,ヤモリの写真を入れてみたいと思いました。
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