![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150307612/rectangle_large_type_2_81117e55d7c8f40dc80426d53c1136c6.png?width=1200)
地震の巻
ー これは、ママから聞いたお話しだけどね・・ー
ぼくが1才くらいの頃。
ある夕方、自信が起きたの。
ゆさ ゆさ 〜〜〜〜〜〜〜〜ときたの。
いつも地震が起きた時のママは、
ムダの無い迅速な行動、動きで自身があったんだって。
ドアを開けて、ガスの元せんを閉めて、やかんにお水までくんで。
(ゆれている間中、動き回っていたって。)
でもね、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんぼくを抱えた
「新米ママ」は、この時ちょっとビビっちゃったんだって。
とにかく何よりもまず、ぼくをだっこして
「さぁ、どうしよう!」と身構えたとき!
ぼくがママの手をグッと握って、
「ママ、どうちようか?」と言ったんだって。
この言葉を聞いて、
ママは「しっかりしなくては!」とハッと我に返ったんだって。
でも、よく考えれば、
まだヨチヨチ歩きでほとんどが"おすわり赤ちゃん"のぼくが
「どうちようか?」と言って何もできないよね。そうだよね。
・
・
・
でもね。
ぼくって結構あっぱれな奴!だと思います。
このお話しは、この後もずーーっと現役で、
ぼくがヘナヘナ〜〜と弱きになると、ママは必ずこのお話をするんだ。
ぼくにしてみれば、そんな赤ちゃんの時の話をされても困るんだけどね。
これは、ぼくが昔、少し賢かった時のお話し。
*本物語は、2003年10月に発行された書籍「のんち」(印刷製本:オノウエ印刷)を基に、更に読んで頂き易いよう改訂したものです。