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羹に懲りて膾を吹く
昨日鍋をしまして。
あっつあつに熱された鶏肉を欲望のまま口に放り込んで
口の中の皮絶対めくれたやん、と痛みで悶えた数秒間。
そっからというもの、明らかに熱くない食材から時間経って冷めてるやつまで全部フーフーしたよね。
する必要ないやろって自覚は実はありました。
頭にはこの故事成語、
羹に懲りて膾を吹く
(酷い目にあって用心深くなりすぎることの例え)
この羹、羊羹(ようかん)のかんと同じ漢字。
故事成語とその意味からわかるように羹って熱いスープのことを指してて、
つまり羊羹って中国では羊肉を使った熱いスープなんよね。
まあ日本で羊羹があの小豆のプルプルのやつになったのには宗教的な理由があるらしいけど。
ってどうでもええ話は置いといて。
この故事成語、もちろん慎重な賢者の例えではなく、皮肉ってるんよね、慎重になりすぎてるアホな愚か者を。
日本人の国民性にそぐなってるように思えてならん。
政策で言うところの、原子力発電再稼働問題然りコロナ対策然り。
アメリカではスリーマイル島原発事故、旧ソ連ではチェルノブイリ原発事故が過去に起きたにも関わらず両国とも原子力発電推進国。
日本はというと震災後の2013年10月での原発稼働数ゼロ。
原発事故が起きてしまった、じゃあもう事故そのものが起きないように動かすの止めてしまえ、って
フグの内臓には死に至る猛毒があるらしい、じゃあもう食べれないようにしてしまえ、ってしてんのと同じよ…。
綺麗に除けばフグも美味しく食べられる。
対策さえしっかりすれば安全に稼働できる原発が羹に懲りて膾に吹く状態で稼働されてないのは可笑しいよな。
過去の事例から学べ、と歴史で習う。
この国は学びを思考停止と捉えてるんかな、とさえ思えてくる。
コロナ政策に関しても毎度毎度感染者数が増える度に、
決められた期間は外出控えてね、って。
過去の事例から学んでない気がしてならんのよ。
羹に懲りて膾を吹くことは学びではないんだよ。
したがって昨日の私の鍋フーフーもただの学習能力のなさが露呈したアホ行為でした。