Dear"一期一会"

命ってすぐに
消えてゆくものだね。

それがあるから
私は一喜一憂
するのだけれど。

命って強いよね。

どんなに苦しくても
負けてはくれない。

すぐ消えそうだから
強いの?

強さよりも
しなやかさが
欲しくなる。

一度しかない『時』
もう二度とないもの。

二度と造れない
心と信頼。

はかない命のために
僕らは思いだす。

どうだっていいもの
かもしれないのに。

あの日を…
あのことを…

嫌でも覚えてるだなんて
どうしてこんなことするの?

心にとどめなければ
ならないもの。
心の中で、会えると信じて。

そんなに大切なら
何処か鍵付きの金庫に
閉じ込めれば良いのに。

会えないかも…

会わなくていいかも…

そう思うから
人は時を思い出す。

時は止まらないと
あれだけ念じても。

そして
心のタンスの奥へ奥へ
きっちりたたんで
しまいこむ。

グシャグシャのままじゃ
いけないかしら?

いやなことも…
うれしかったことも…

うやむやにしたい
記憶はどうするの?

『今』があるから
『時』があるから

そして過去と
きつきつの制限時間

だから
人は記憶に
すべてを
しまいこむ。

正しいかなんて
誰も知らない。

何もかも。

善悪なんかで
片付けられない。

命の思い出を…

不器用に丸めたままで
構わないから。

そう。
すべてを…

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