空花
宇宙にも咲かない
海にも咲かない
この星だから咲いている
大きな火の花
咲く瞬間に
すべての力を放つ
誰にあげるの?
その全力を
見るだけで喜ぶなんて
人間なんて おかしな生き物
だけど人間でよかった
この星に住んでるのだもの
宇宙に光る小さな雫
誰の手にも入らない
誰も届かないから
自分の花から雫を掴んだ
笑えることも 泣くことも
同じように雫は流れる
その雫も宇宙には行けない
宇宙人でも同じなの?
真っ直ぐに空へ伸びる芽は
人間が生きてきた道を持つ
そして拓く 大きな花は
どこかで誰かの希望になる