禁じられた感情
憎みたい 神様を憎みたい
それがどんなに危険なことで
どんなに罪なことか
僕はわからない
けど
あなたがどうして
みんなが悲しむような人間を
こんな早くに
連れ去ってしまうの
苦しみからの解放とか言いながら
ほんとはただ
僕らに恐れを抱かせるためなんじゃない
なんて思ってしまう
疑いこそ禁じられた感情かもしれない
それでも恨みたい
あなたが人間嫌いなのはわかってます
だけどこれは酷いでしょう
どんなに助けてと願っても
聞き入れてくれないあなたは
本当に神様なのですか
どれほど己を犠牲にしてまで
祈りを捧げる人がいても
あなたは同じなのですか
僕らの大切な人を
返してください
返して
返して
やっぱり聞いてはくれないのでしょう
わからず屋のあなたは
恨みたくなるほど
憎みたくなるほど
今日の空は
広く青かった
雲一つない 大空に
あなたは不気味な笑を浮かべて
人間が苦しむのを
ふふふ と見ている