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Ryong あなたの明日を彩る執筆家
2021年3月27日 09:54
真っ赤に燃えた太陽が楼閣を照らす頃、親友のオルレアンと共に城壁の上から地平線を眺めたものだ。灰色の大地と茜色の空が絵の具のように混ざり合う。そのキャンパスに無数の点が現れた。目を凝らしてみる。するとそれらが盛んに動いていることに気がついた。大きな鳥だ。遠くにいるので実際にはどれくらいの大きさかわからない。しかし遠く離れた地平線周辺でもはっきりと羽ばたきが見えるのだから、かなりの大きさ