Ryong あなたの明日を彩る執筆家

初めまして。 貴方の人生を豊かにする、そんな一冊のノートを執筆致します。スキありがとうございます。大変お待たせいたしますが、フォローやスキ、そしてコメントをしてお待ち頂けると幸いです。

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マガジン

  • 万葉短編集ー珠玉の駄作選ー

    思いついたときに書きたいものを書く。 それが万葉短編です。大体10分以内に読める作品を制作していきます。 面白いと感じた作品があれば、続きをご自由に二次制作していただけます*但し販売する際はご相談ください。

  • 連載小説・死神皇子と赤ずきんの少女

    厚い雪が積もる街でマッチを売り生計を立てていた少女がいた。しかし市長によって路上販売を咎められた少女。とあるサーカス団に身売りされてしまう。そのサーカス団とは「見世物小屋」なのであった! 芸人としてなんとか技を覚えた少女。 奇っ怪な姿をした団員たちとも段々と打ち解けていく。 しかしある日、人気芸人の一人が何者かによって殺されてしまう…。 団長は横たわる被害者を見つめながら「見世物小屋に伝わる死神皇子の伝説」を語り始めるのであったーーーー。

最近の記事

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万葉短編集その①ー騎士と夕暮れー

真っ赤に燃えた太陽が楼閣を照らす頃、親友のオルレアンと共に城壁の上から地平線を眺めたものだ。 灰色の大地と茜色の空が絵の具のように混ざり合う。 そのキャンパスに無数の点が現れた。 目を凝らしてみる。 するとそれらが盛んに動いていることに気がついた。 大きな鳥だ。 遠くにいるので実際にはどれくらいの大きさかわからない。 しかし遠く離れた地平線周辺でもはっきりと羽ばたきが見えるのだから、かなりの大きさなのだろう。 「姫さまを拐ったのがあの騎士長だなんて信じられるか、アルトリウス

    • いきなりのご報告ですが、「小説」をノートを通して作成・販売することができなくなりました。 楽しみにされていた方、申し訳ありません。 これからは実用書的な内容のノートは発信できますので、そちらもお読みいただけると幸いです。

      • 「連載小説」死神皇子と赤ずきんの少女②

        市長の取り締まり「君がゲヘナ・リンツだね?」 突然後ろから声がした。 もう随分と長い間呼ばれることのなかった自分の名前。 それを呼ぶ何者かが、背後に立っているのである。 慌てて振り返った。 身体が大きく身なりの良い男がいた。 禿げ上がった頭と、その代わりに立派にこさえたあごヒゲ。 上質なスーツと毛皮のコートを着用していた。 格好だけでも一般人ではないことがわかる。 この方は確か…。 少女は男に見覚えがあった。 否、この街に住む人間ならば、彼のことを知らない者はいないだろう

        • 「連載小説」死神皇子と赤ずきんの少女①

          プロローグ雪がしんしんと降っていた。 街の中央を流れる大きな川が上流の冷たい空気を運んで来る。 実際の気温よりもよく冷えた。 道行く人は巻きつけたファーのマフラーを鼻まで引き上げる。 そして外套のチャックを閉める。 誰しも足早に帰路に向かった。 「マッチは、マッチは要りませんか」 少女の声が聞こえる。 雑踏の音で掻き消されてしまう、か細い声だ。 声の主は背丈の小さな女の子だった。 赤い頭巾を被っている。 雪の中だというのに薄着ーーまるで雑巾をパッチワークで縫い合わせて作

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        万葉短編集その①ー騎士と夕暮れー

        マガジン

        • 万葉短編集ー珠玉の駄作選ー
          3本
        • 連載小説・死神皇子と赤ずきんの少女
          2本

        記事

          万葉短編集その③ー竜殺し、100人の騎士ー

          「じじぃ!もう一度ぬかしてみろ」 まるで戦場に立っているかのような喧騒の店内。 顔を真っ赤にした男たちが酒樽を互いにぶつけ合っていた。 ある者は愛おしそうに酒瓶を抱えてテーブルに突っ伏している。 ぴくとりともしない。 またある者は、きらびやかなドレスを身にまとった女を抱き寄せていた。 彼らは人目もはばからず接吻に興じていた。 「聞こえなかったのか。若いのに耳が遠いんだな。早く失せろと言ったのだ。俺の気が変わらないうちにな」 髪の毛も髭も真っ白な老人が店内の一番奥の席に腰

          万葉短編集その③ー竜殺し、100人の騎士ー

          新作予告~長編連載のお知らせ~

          死神皇子と赤ずきんの少女(仮称)ーーあらすじーー 厚い雪が積もる街でマッチを売り生計を立てていた少女がいた。しかし市長によって路上販売を咎められた少女。とあるサーカス団に身売りされてしまう。そのサーカス団とは「見世物小屋」なのであった! 芸人としてなんとか技を覚えた少女。 奇っ怪な姿をした団員たちとも段々と打ち解けていく。 しかしある日、人気芸人の一人が何者かによって殺されてしまう…。 団長は横たわる被害者を見つめながら「見世物小屋に伝わる死神皇子の伝説」を語り始めるのであっ

          新作予告~長編連載のお知らせ~

          皆さんは長編と短編どちらが好みですか? 長編はスキを 短編はコメントで 教えていただきたいです 今後の参考にさせてもらいます!

          皆さんは長編と短編どちらが好みですか? 長編はスキを 短編はコメントで 教えていただきたいです 今後の参考にさせてもらいます!

          僕が小説を本格的に読み始めたのは小林泰三さんという方の「ネフィリム」という作品がきっかけ。 大人になってまた小説読んでみるかって思ったら、小林先生は亡くなられていることを知った。 先生の作品がもう読めないのか… ならば自分で書くしかないじゃない

          僕が小説を本格的に読み始めたのは小林泰三さんという方の「ネフィリム」という作品がきっかけ。 大人になってまた小説読んでみるかって思ったら、小林先生は亡くなられていることを知った。 先生の作品がもう読めないのか… ならば自分で書くしかないじゃない

          万葉短編集その②ー逃避行ー

          「ひぐっひぐっ」 「おい、いい加減泣くのをやめないか」 背の高い男と、床にうずくまる少女が小部屋にいた。 男は真っ黒いスーツを、少女は白いワンピースを着ていた。 どちらの服装も清潔な印象だが、いたるところに不自然な赤黒いシミができてしまっていた。 男は泣き止まない少女の傍らに立った。 それから横顔に触れようと手を伸ばす。 しかし、何を思ったのかすぐに手を引っ込めてしまった。 「あちゃあ、汚ねぇな」 男の手には黒いゴム手袋が着用されていた。 薬局で売っているようなぴっち

          万葉短編集その②ー逃避行ー