【デザイナーの読書録】1月に読んだ本(2023年)
こんにちは。
この記事は、Webデザイナー歴7年、Webディレクター歴1年未満の私が、デザイナーとして次のキャリアを考えるために始めた読書習慣のアウトプットです。
毎月、読んだ本をさくっと紹介していこうと思ってます。
思考の整理学
読書や勉強をよくする人が読むべき1冊
書籍やWeb、会話などから得たアイデアやヒントを整理し、メタ化してより創造的な思考をするコツが紹介されている
本書を参考にメモをとる習慣を始めたら、複数の書籍やWeb記事を跨いでアイデアが結びつき、よりクリエイティブな発想ができるようになった気がする
思考を脳から外(メモ)に出して、時間を起き(発酵)また脳に戻すことで無駄が削ぎ落とされ洗練する感覚
年末にデザインスタジオ・エルのハラヒロシさんのnoteを読んで知った1冊。
元々読書好きでたくさんの本を読み、Webの記事もそれなりに読んでいるが「自分の引き出しになった」と体感するなかなかに機会が少なく、効率よく知識やアイデアに昇華したいと思っていたので良きタイミングと思い購入。
さっそく「メタ・ノート」を始めてみました。
日本のデザイン――美意識がつくる未来
デザイナー1年目に読みたい1冊
デザインとはスタイリングではない。ものを介して暮らしや環境の本質を考える生活の思想という前提で語られている
『人の「〇〇したい」という欲望を、身近にある技術と素材を使うことでものづくりの基礎が生み出されてきた』という言葉が自分の中の「ユーザーファースト」に少し違った角度の視点を与えてくれた
美意識とはデザイナーの自己満足的なかっこよさを追求するのではなく、限られたリソースやコストの中で人の欲望を満たすために極限まで思考することだと感じた
2冊目は言わずと知れた原研哉氏の「日本のデザイン――美意識がつくる未来」。
1月は技術よりも思考的な成長をしたいと思い、根本的な「デザインとは?」という本を探しているときに出会った1冊。
先にご紹介した「思考の整理学」を読んで、無印良品にメモ用のノートを買いに行ったのがきっかけです。(店内をうろついてるときに「そういえば無印といえば原さん……」という具合に)
Web3とは何か〜NFT、ブロックチェーン、メタバース
Web3にをこれから調べる人の最初の1冊として良さそう
新しい技術に対して妄信的にならず、なにができてなにができない、または「実は今までの技術でもできたのでは?」を冷静に見る視点が必要
一技術に過ぎないものが思想に育っている。思想に囚われすぎると、その技術を使う必要がなくてもそれを使おうとしてしまうことに共感を覚えた
ここで紹介されているWeb3以外にも新しい技術を使うことを目的とせず、ユーザーニーズを満たすかどうかを判断基準としたいと感じた
この本を読んだ上で、Web3で「何ができるのか」を知っていきたい
「日本のデザイン」では人の強い欲望を、身近にある技術や素材でものづくりで叶えることが語られていたが、欲望を知り得たとして、技術や素材を知らなければものづくりにつながらないと思い、なんとなく敬遠していたWeb3に関しての著書を探しました。
本書を選んだ決めてとしては、Web3の取り上げられ方や人々の期待感に懐疑的な切り口で語られていたこと。
銀行とデザイン デザインを企業文化に浸透させるために
銀行組織をデザインで変えるという難問に挑戦したデザインチームの軌跡が、過去・現在・未来の視点で読める良書
デザインチームの初期フェーズには、社内からデザイナーとしての信頼を得て、役割を浸透させることが大事であることが語られ、具体的な取り組みが紹介されている
これまで自分がやってきた「ユーザー視点」は浅かったと痛感させられた
徹底的な「ユーザー視点」を実例とともに学べるのがこの本の魅力
SMBCユーザーなので、最近のWebサイトやアプリのリニューアルには感心していましたが、まさかその裏側が語られた書籍が発売されるとは!と飛びつきました。
この書籍以外にも、noteでSMBCデザインチームのノウハウや取り組みが語られてますので、WebやUIのデザインに関わる方は併せて読むことをオススメします。
あるかしら書店
かわいいタッチのイラストとユニークな内容で大人も子どもも楽しめる1冊
突拍子もない「こんな書店あったらいいな」が紹介されているが、アイデア出しはここまで振り切っていいんだろうなと感じた
突拍子だけど、なぜだか共感できるので、本屋にいるときや本を読んでるときに不意に思い出してくすりとしてしまう
年末に友達に子どもが生まれまして、出産祝いにおくるみと「絵本」をプレゼントしました。
その絵本を選んでいるときに見つけたのが本書。
ヨシタケシンスケさんのイラストは以前から好きだったので、テーマも相まって購入しました。
絵本や児童書は、子どもの想像力を刺激したり、わかりやすいように無駄を省き洗練され、シンプルに描かれているので、とてもデザインの参考になります。
最強構図
デザインを作ってもバランスが悪いと感じる人に読んでほしい
よく聞く黄金比を筆頭に、三分割・対角線・シンメトリーなどの定番の構図を実例つきで学べるのが最強
デザインの4原則と一緒に意識して使うことで効率的にデザインのクオリティが上げられると感じる
今月読んだ中では唯一の技術本。
未だにレイアウトを作る際にバランスに悩むことが多々あるので、ここで基本に立ち返ろうと思い購入。
これは傍らの置いておきたい。
最後に
この月を振り返って感じることは、最初の1冊に「思考の整理学」を選んで良かったということ。
2冊目以降は常に整理し「発酵」させることを意識して読むことができました。
視野の広がりも感じる機会が増えたので、この読書習慣とアウトプットのnoteは継続していきたいと思います。
気が向けば、1冊にフォーカスして詳しく紹介するnoteも書いてみたいと思います。