こと葉

君が言った
この世界の
馴れ初めと
限界は
指先で届くような
箱庭に過ぎないと
青く光る葉脈の
それぞれが繊細で
生命がそこに宿る
晴天を貫いて
息を吸う
芽生える声に
名前を付けるように
こうしてまた一枚の葉が
育っていく
心にない言葉
誰にも気づかれていないからいいなんてさ
風に吹かれて飛んで行く
綿毛の行方は
知らないどこかで
根を張りまた種を作った
君が言った
この世界の
間違いも
正解も
初めから根付いていた
勘違いと
気づいたんだ
どんな思いも
思いのままじゃ
やがて忘れていく
水を上げてごらん
声のつぼみが開いた
心にない言葉
誰にも気づかれていないからいいなんてさ
風に吹かれて飛んで行く
綿毛の行方は
知らないどこかで
根を張りまた種を作った

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