2012年11月5日のブログより「懐かしき80's」
昔書いていたブログ(現在放置中)を思い出したので抜粋。
高校生の頃、本当はいけないんですが、通学にウォークマンを聞いていました。もちろん「カセット」ですよ。
まだそこそこに高価だったと思うんですが、1 年間の風呂洗いという労働対価を支払うことで入手したと記憶しています。
当時はレコードの時代ですから、LP 盤を買うと一ヶ月の小遣いが吹っ飛びました。
ですので、ようやくあちこちで姿を見るようになった輸入版や、レンタルレコードのお世話になっていたのです。
そして、そのレコードからカセットテープに録音したものを聞いていたわけです。
何本かテープを持っていましたが、通学時に聴くものは 1 本だけでした。
細かい内容は忘れてしまいましたが、一曲目は Journey の ” Anyway you want it” ( 「濃い」ので午前中は止めといた方が胸焼けしないで済みます ) でした。
のっけから能天気で申し訳ない気もしますが、朝っぱらからスティーブ・ペリーの濃厚な歌声は沈黙している脳細胞が覚醒するのに必要十分でした。
ギター小僧の間ではヴァン・ヘイレンが人気な頃でしたが、僕はどうにも好きになれなくて、ロックファンからは「商業ロック」とか小バカにされていた Journey や TOTO ばかり聞いていた気がします。
そんなわけで二曲目は “Goodbye Elenore” だったのです。
では家でも同様か、と言うと全く違っていて、マイルス・デイビスばかりを聴いていた気がします。
というのも当時の僕はベイス・ギターを始めていて、マイルスに抜擢されてメンバーに加わっていたマーカス・ミラーが気になって仕方なかったのです。
その後、デビッド・サンボーンとやり始めたのを聴いて、気になっていたことが初めて姿を見せました。
それからは暫く JazzFunk 一辺倒になっていました。
今でも “Snakes” とか “Run for Cover” なんてのはよく聴いています。
でもね、今でも年嵩のロックファンと話をすると言われたりするんですけど、「何だフュージョンか」と。
今では、そう言われちゃうと、それ以上音楽の話はしないようにするんですが、当時は何か小バカ ( そんなのばっかりが好きなんですけど ) にされるのが悔しかったんですね。
もちろん最近ではレッチリのフリーなんてすげぇな、とか思うんですけど、当時は素直にそんな感じが受け入れられなくなってました。
だって、マーカスはもとより、チャック・レイニー良いよなぁ、とか話が膨らまないんですから ( 笑 )
大学のはじめ頃には一時期ジャコ・パストリアスに逝ってしまうと言う、とても危険な空気を孕んでいましたが、好きなベーシストは?と聴かれて、「ジャコです」と答えると、どこのバンドも入れてくれないという事実が判明してから、「チャック・レイニーです」と煙巻くようなことを言っていた記憶があります。
ジャコの名誉の為に、WEATHER REPORT とやってるのは個人的に永久保存なのです。
SJ 誌で金賞を受賞したコレを。
話がずい分逸れました。
最近 80 年代のロックが脚光を浴びるようになりました。
トム・クルーズの「ロック・オブ・エイジズ」なんかでも往年のヒットパレードみたいになってるそうですし。
今では朝一にスティーブ・ペリーはキツ過ぎます ( 笑 )
朝から焼肉みたいなことも、あの頃は全く平気だったんですけどねぇ …。