羊質虎皮
最近インスタ見てると、やたら流れてくるショート動画。
写真やカメラについて、あるいは写真を撮る人にあれこれダメ出しした後に(それはもうずいぶんな物言いで)にとどのつまり「私のアカウントフォローして...」
ああ、なるほど...と思いつつ。
分かってる人って分かったようなことは言わない。
いい写真を撮るにはどうしたらいいかなんて誰にも分からない。
写真について「いい」とか「わるい」というのは、ひろゆきではないけど個人の感想であって、要するに「好き」か「嫌い」かという話だ。
構図が...露出が...など色々条件はあるけれど、それらが完璧だからといって「うまい写真」ではあるけれど「いい写真」を決める条件にはならない。
「いい写真」と「うまい写真」は同じではないのだ。
他人の好き嫌い、まして会ったこともない人のことなんて分かるはずがない。
じゃどうするか。
好きなものを好きなように撮ればいいのだと思う。
考えても分かるはずのないものに囚われて、あれこれ考えていたところで、絶好のシャッターチャンスを逃すのがオチだ。
ちょっと驚いたのは「いい写真を撮るにはどうしたらいいか」というのをネットやLINEなんかを通して他人に聞こうとする人が結構いるということだ。
当たり前だが、そういう手あいにボランティアなんぞありえないので、然るのちに幾ばくかの金銭を要求されることになるはずだ。
相手がプロならばなおさらである。
プロならタダでは動かない。
まあ単にバズって有名になりたいだけってのもあるけどね。
金を払っても、というならそんなのに払うよりも学校に行けばいいと思う。
雑誌なんかで、散々言い古されたような「いにしえのテクニック」みたいなのを片言の日本語で、まるでどやしつけるみたいに語るショート動画よりはずっと有益だろうと思うし、写真についての基本的なことはきっちり教えてくれるはずだ。