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イタリアンスパゲッティ(457回目)
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昼飯は出先の「はなまるうどん」でおろしぶっかけを食ったけど、人と一緒だったので写真は遠慮した。
行儀悪いよね。
晩飯はひとりなのでありもので間に合わせる。
時々書いているのだけど、ぼくの母はそれほど料理自体に興味のある人ではなかったと思う。
まあ当然といえば当然かもしれない。
いきなり舅、小舅、小姑がいる家庭に嫁いで、おさんどんを任されたのだから、興味云々よりも如何に熟していくかの方が重要であったはずだ。
ぼくが生まれたころもまだ父の弟や妹が同居していたから、それプラスで子育てが入ってきたということになる。
何しろ昭和40年代の話だから父の協力なんてのは望むべくもなかっただろう。
そんな風だから料理は大人主体のものになっていて、子ども用に別メニューが用意されることはなかった。
これは他人に話すと驚かれるが、ぼくは母の「オムライス」とかは食ったことがない。
まあぼくも望まなかったからだろうし、大人用のメニューに何ら不満もなかった。
そういったものを初めて食ったのは、祖父に連れていかれた喫茶店だ。
「豚の生姜焼き」「ソース焼きそば」「ナポリタンスパゲッティ」などなど。
もちろん焼きそばくらいは家でも食ってはいたけれど、喫茶店で出てくるのは別次元に旨かった。
話が長くなったが、今日晩飯で作った「鉄板ナポリタン」は喫茶店で覚えた味だ。
名古屋なので(なぜだか知らないけど)焼きそばもナポリタンも鉄板に乗って出てきた。
本来はスキレットとかでなくて楕円の鉄皿である。
それに溶いたたまごを敷き詰めて焼きそばやスパゲッティを乗せる。
冷めにくいのは当然だが、たまごもいい感じに縁がカリカリになっていて旨いのだ。
今ふと思ったのだけど、ぼくのこういった食い物の味覚は、実家から歩いて5分ほどのところにあった「セブン」という喫茶店で培われているかも知れない。
大学生くらいのころは週に2度は行っていたし。
あ、あとセブンではナポリタンとは言わなかった。
イタリアンだ。
ごちそうさん。