カップヌードル シーフード
ぼくの小学生のころは、まだ土曜は「半ドン」だった。
今の人に「半ドン」といっても通じないのだろうけれど、要するに半日、午前だけ授業があったのだ。
半日なので給食はなく、それぞれ家に帰ってから昼食となる。
半ドン
話は逸れるが(いつもだけど)、この半ドンというのは、半分のドンタク(休日)ということらしい。
これ実はぼくが聞いていた説とは違う。
ぼくは正午に空砲を撃っていた地域があって、それで半日経った「ドン」ということで半ドン。
まぁ諸説ありということだから、はっきりとはわからないのだろう。
土曜の昼ごはん
これはぼくが料理をするきっかけになった習慣でもあるのだけど、先述のように土曜の昼メシは家で食う。
ぼくの母親は当時パートタイムで勤めていて土曜の昼は仕事だったので、鍵っ子(これも言わないのかな)のぼくはひとりで昼メシをなんとかしないといけない。
今みたいにレンチンで暖かいものが食えるなんてことはなく、おかずはだいたいが前日の夕メシの残りで、保温ができる炊飯器も結構大きくなってからの導入だったように思うから、ごはんだって冷や飯である。
さすがにかわいそうに思ったのかガスコンロの使い方を教えて、フライパンに野菜炒めみたいなものを作っておいて温めて食べるようにしてくれた。
そのうちそれを冷や飯ではなくインスタントラーメンに乗せて食うようになる。
然るのちには野菜炒めも自分で作るようになり、それが料理手始めであったのだ。
小学4年くらいだったか。
料理といっても白菜、にんじん、豚肉、もやしなんかを炒めて塩コショウするだけだが、その頃に普通のサラダ油よりもごま油を使った方が旨いなんてことも覚えたりしていた。
インスタントラーメン
まだあまりカップ麺は食べてなかったと思う。
もちろんあるにはあったけれど、普通の袋麺の方が安価で入手しやすかったと思う。
1番記憶にあるのは「明星 ちびろく」だ。
小さいラーメンが6つ入っていて、好きな量を食べることができるという寸法だ。
具もなんにもないラーメンだから、自分で作った野菜炒めを乗せて食う。
テレビでは「吉本新喜劇」
懐かしいなァ...
カップヌードル
カップヌードルはもっぱら大学くらいからである。
大学生のころはものぐさの極地みたいな人になっていたので、自分で昼とか作る羽目になるとだいたいコレだった。
そんなに旨いとも不味いとも思ってなかった。
まぁ実際そうだったのだと思う。
それが社会人になってから、友達とバイクツーリング兼キャンプみたいなのに出かけたときに、誰かが持ってきた「シーフード」味のカップヌードルを初めて食った。
喫驚した。
なんだ、これは。
めちゃくちゃ旨いぞ。
それ以来のファンだ。
しかし中年のおっさんがひとりカップヌードルをすする姿というのは、なんとも悲哀だよなぁ。